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多摩川定点魚類調査 7/27

こんにちは、Loachmanです。
少し更新が遅くなってしまいましたが、今回は27日の定点調査について書きたいと思います。
 
メンバーは、Funajiro,Loachman,cider,アカハナ,セピア,中1×3(敬称略)の8人。
 
歩いて採集地まで移動し、早速採集開始。
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採集風景
前日の天気予報では、12時頃から雨が降るとの予報でしたが、少し早目に切り上げたこともあって、採集中は雨に降られず、いい天気でした。この日もとても暑く、川に入っていてちょうどいいくらいでした。
 
採集をしていると、この地点ではお馴染みのカジカ大卵型やタカハヤが多く網に入りました。しかし、多摩川での定点調査で必ずと言っていいほど採れるカワムツが一匹も採れません。一体カワムツはどこへ行ってしまったのでしょうか?
 
両生類では、この地点ではよく見られるツチガエルのオタマジャクシ以外にも、アカハライモリが採れました。
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普通に魚類採集の要領で採れました。この地点を含め、多摩川の定点調査でアカハライモリが採れたのは初めてです。自分はよくわからないですが、もしかしたら放流個体なのかもしれません。また、お腹の色が綺麗なオレンジ色でした。
 
一通り採集を終わらせたあとは、いつもどおり計測を行いました。
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計測風景
結局この日、カワムツは一匹も採れませんでした。しかし、夏場はほとんど見られないウグイがこの日は7匹採れました。7匹中6匹が20mm以下で、ウグイの産卵の時期は6月~7月となっており、これらの個体はすべて今年孵化したものです。ウグイは夏場になると河口の方へ降りる魚なので、河口へ降りるのに乗り遅れてしまったのではないのでしょうか。
また、本地点では初確認となるクロダハゼも採れました。
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クロダハゼ
最近の多摩川定点調査では、国内移入種であるカワヨシノボリしか採れておらず、多摩川でクロダハゼを見るのは久しぶりですね。ただ、クロダハゼとカワヨシノボリを見分けるのは非常に難しく、今まで見過ごしていただけだったのかもしれません。また、この地点でヨシノボリの仲間が採れたのは今回が初めてで、多摩川ではこの場所より中流域で多く見られており、この個体がたまたま遡上してきたのかもしれません。今後この地点に定着するのかどうか今後の調査で注目していきたいと思います。
 
この日も何事もなく安全に行うことができ、良かったと思います。
今後の調査では、今回全く採れなかったカワムツの生息数がどのようになっていくかなどに注目していこうと思います。
長々となりましたが、読んでいただきありがとうございました。
 
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カジカ大卵型
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ギバチ
成果
<魚類>
・カジカ大卵型・・・18
・タカハヤ・・・29
・ヒガシシマドジョウ・・・7
・ムサシノジュズカケハゼ・・・3
・ウグイ・・・7
・ギバチ・・・1
・スナヤツメ(北方種or南方種)・・・1
・クロダハゼ・・・1
<両生類>
アカハライモリ・・・1
・ツチガエルのおたま・・・たくさん