桐朋生物部のブログ

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横沢入 ~自由気ままに~

 
昨日、サンショウウオ観察がありました。
しかしまぁ、いろいろあってバスに乗り遅れました。
そこで、方針を変え、一人で横沢入に向かうことにしました。
 
しぐれです。
今回は一人ということもあって、個人的な目標を立てました。
①越冬中のミズカマキリの観察
②シマアメンボの卵の確認
③横沢入で未確認の小型水生昆虫の発見
 
結果から言いましょう。
①と②は不発に終わりました。
 
 ちなみに、①は以前に10匹のミズカマキリを確認したことから、越冬中の個体も見つかるのではないかという期待が高かったからです。水生昆虫が自然界で越冬している様子はあまり目にしませんからね。
 ②は、これもまた以前にシマアメンボを多くこの場所で多く確認できたからです。シマアメンボはアメンボ科の中では、珍しいことに卵で越冬します。
 ③は、今までに小さすぎるないし雑魚すぎるという理由で無視されてきた種類の水生昆虫に注目しようと思ったからです。
 
さて、今回の目的はそれだけではありません。
部活としての目標で、トウキョウサンショウウオのポイントの発見があります。
ちょっと難しいと思いましたが、あくまで目標ということで。
 
それはさておき、具体的な内容について。
イメージ 1
まだ田んぼには水が張ってませんね。
しかし、ひよせまで枯れていると、さすがに困ります。
というのも、ミズカマキリは以前このひよせにいたものでして。
 
とりあえず歩き回ってみます。
しかし、いつまで経ってもいるのは…
イメージ 2
オタマばかりですね。  (同定はできませんでした)
うじゃうじゃいます。
また、いたるところに塊ができていました。
 
そんな中でも、目標①~③を達成しようとがんばってると…。
そこに、見覚えのあるヤツが登場しました。
イメージ 3
言わずと知れたミズカマキリのエサマツモムシです。
遠くから見ればとてもかわいいです!
近くから見るとアブを連想させられるこの気持ち悪さ!
この写真は画面から目を離して見ましょう。
 
調子が出てきたぞ!
ドンドン行こう!
と、ここで気になる生き物が……アメンボ?
いや、違う、少し小さいぞ!もしや……
イメージ 4
これ、ヒメアメンボじゃね!?
確信は持てませんが、ヒメアメンボっぽいです。
体長と脚の長さからして。
あんまり注目して見たことはありませんでしたが、こんなところにいたんですね!
テンション上がります。
 
イメージ 5
これは間違いなくコミズムシ属の一種!
ですが、種類の特定は極めて難しいため同定は諦めます。
 
魚類としてはホトケドジョウしかみつかりませんでした。
石をひっくり返すと10匹ほどがまとまっていました。
やっぱり横沢入には多く生息していますね。
と、ホトケと一緒になにか飛び出してきました。
イメージ 6
誰だ!?
まぁ、現地では詳しい種類判別はできませんでした。
後に部員から聞くとヤマアカガエルだったそうです。
 
その他で見つかったのはヤマアカガエルニホンアカガエルの卵のう。
そして…
イメージ 7
トウキョウサンショウウオの卵のうです。
今回の最大の成果と言ってもよいと思います。
成体は見つかりませんでしたが、一応目標のところは果たせたのかな。
 
 
そして帰り際、この横沢入の自然を管理・保護するタンボの会の人に出遭いました。
その方曰く、「捕った生き物を逃がすのはいいが、同じ場所に逃がさない輩が多い」とのこと。
一応、しぐれは写真を撮ったらすぐに逃がすようにはしていますが、再度肝に銘じました。
皆さんも、そういったことに注意しましょう。
もともと豊かだったところからも、生き物たちが少なくなってしまいます。
自然を大切に。