桐朋生物部のブログ

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桐朋生物部

アメリカナマズ解剖実習

どうも、コムです。
本日は生物部全体の企画として解剖を行いました。
使用したのはチャネルキャットフィッシュ。普通、アメリカナマズとも呼ばれるナマズの一種です。

本記事にはj解剖画像が含まれます。苦手な方はお気を付け下さい。











チャネルキャットフィッシュ Ictalurus punctatus 
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(チャネルキャットフィッシュ)
国外移入種で、日本にはカリフォルニアから食用として移入されてきました。
今回使用した15匹は、夏休み中、国分寺高校様にご一緒させていただいた「霞ケ浦の合同合宿」で頂いたものです。
本種は特定外来生物に認定されているので、生体の輸送、飼育は禁止されています。生物部では死体を冷凍したものなので、セーフですが


さて、本題に入ります。
まず、解剖の前に解剖方法の説明を行いました。
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「肛門からハサミを入れていく」と説明している、しぐれ氏。図がちょっと残念。

人数分のナマズは無かったので、だいたい2人1組で解剖を行いました。
また、高校生は中学生に指導をしたり。
生物部でも解剖実習は今年で3年目で、解剖の手順にも大分慣れたように思います。
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(解剖の様子)

ここから解剖について簡単に報告します。
しぐれ氏の説明通り、まず肛門からハサミを入れて、腹を切り開いていきます。
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ただ、このアメリカナマズは解剖に向いているとは言い難い体の構造をしていました。
なんというか、普通解剖するフナなどと違って、体の底面が平たいので、ハサミを体の側面に持っていきづらいんです。
また、胸鰭のあたりまで固い骨に覆われているので、エラ蓋を切り落としたり、心臓を露出させるというようなことができないんです。

まぁ何が言いたいかというととても臭うということです。
話変わってますけど、とにかく、特に筆者が扱ったのは特に腸のあたりが腐って溶けていて、それはそれは……


次行きます。
解剖の全体図。
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こんな感じです。
胃が巨大ですね。
胃の中には……
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(胃の内容物)
胃から出てきたものを分析してみますと、
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魚の背骨、のようですね。
他にもそれなりの大きさのウロコが出てきており、推測ですが、フナ類かもしれません。

大体内臓の観察を行うと、後は個人に任せられ、それぞれが興味のある部分を観察したりスケッチをとったりしました。


今回は、中一にとって生物部では初めての解剖でしたね。
何か解剖から発見できたことか、興味を持てたことがあればなと思います。

チャネルキャットフィッシュの入手は国分寺高校様の力があったからこそできたものです。有難うございました。





最後に、部員のとったスケッチを一部紹介したいと思います。
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マンファリ氏の。上手いですね。他にコメントも思いつかないくらい。


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こちらはバラムンディの。美術部の力を見せつけて芸術っぽく書いてました。


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これも別な方向で芸術的かもしれないチャリンライダーのスケッチ。
なんかナマズから手が生えてるような…


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キュアコマキ作。
同じものをスケッチしても色んな見え方があるものです。


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Loachman作。
位置を重視して、図のように書くのは珍しいなと思います。


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中一I のスケッチ。良い線いってますよ。

などなど――

因みに筆者のコムのは
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用紙に血痕が多いこと以外は、紹介するまでもないくらい没個性かも

スケッチはその人の解剖で観察したことが込められているともいえるので、見てると面白いです。
皆よく描いてくれたと思います。
それでは。