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スッポン頭骨標本

どうも、コムです。
もう一カ月以上経ってしまいましたが、先日(8月17日)に書いたスッポンの解剖記事(http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/15958863.html)で予告したように、

スッポンの頭骨標本を作りました。

全身の骨格標本は今まで何個か挑戦してきてなかなか難しいなと思いまして、時間もないので頭骨だけにしました。
足だけよりかは頭骨だけの方が見栄えしますしね。頭骨マニアも存在するようですし。


とりあえずこれが完成品
イメージ 1
(スッポンの頭骨
こういう感想みたいなのは生物部的に今一な発言かもしれませんが、格好よくないですか?
まさかあの顔のスッポンの頭骨がこんな、まるで恐竜のような(イメージ的に)形をしているなんて

次に、頭骨といってもいくつもの骨が組み合わさってできているわけで、その一部を紹介したいと思います。
イメージ 2
自分でも意味の分かりやすい骨だけを選んで書きました。
また、組み合わさっているというのは、例えば「前頭骨」と「頭頂骨」の間にあるギザギザの模様がうっすら見えますか?これです。
これが骨の継ぎ目になります。

一応アルコールで脱脂しましたが、漂白は行っていません。
なので、骨の継ぎ目あたりが黒ずんでいます。


最後に作り方の紹介です

〔作り方〕
方法は、肉を食わせることにしました。
一般的にミルワームを使うことが多いですが、今回はオオヒラタシデムシを使いました。
イメージ 3
こいつです。詳しくは、http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/15687716.html を見てもらうといいのですが、
要は、こいつは死体を食べます。

①スッポンの頭部を切り落とす……首の骨が丈夫なので大変です。

③オオヒラタシデムシのいるケースに落とす

③放置

期間はだいたい1週間程度だったでしょうか。
その時のオオヒラタシデムシの量や活性によって期間は大幅に変わると思いますので、様子を見ながら。

首の部分はバラバラになってしまったようですが、頭部は残りました。
水で煮たわけでも、溶液につけたわけでもないので、アルコールに2週間ほど脱脂しました。




最後に、現在進行中(?)の骨格標本の現状についてまとめると、
ジムグリ→溶液に長くつけていたら肋骨がばらばらに。肋骨に筋が残っていても、そのくらいで引き揚げるのが頃合いのようです。失敗です。

モグラ→頭骨は残りましたが、他の部分が基本的にばらばらに。細かい骨が案外多い。これも頭骨標本としてだけだったら、まぁ一応できてるのかな。他は……

キジバト→今のところ全身は最も多く残っている。しかし肋骨付近はバラバラに。まだ組立ててません

と、そんな感じです。

今回のスッポンはとりあえず完成できてよかったです。
ただ、この後黒ずんでいる部分をどうにかすることを考えるかも