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耳石関する個人研究 パート1

こんにちは、Loachmanです。
僕は今個人研究として、多摩川で採れる魚の耳石を採取し、その魚の年齢を特定しています。
今回はその研究に関する第一弾ということで簡単に紹介したいと思います。
 
まず最初に、そもそも耳石とはどのようなものであるのかを紹介したいと思います。
 
耳石とは、脊椎動物の耳に存在する炭酸カルシウムで出来ている石のような骨で、平衡感覚を保つ働きがあります。また耳石は魚が成長するに連れて毎日少しずつ大きくなります。日々大きくなる耳石は毎日木の年輪のような線を刻みます。これを、日輪といいます。
また、基本的に、魚の耳石には冬の間に形成される透明帯とそれ以外の時期に形成される不透明帯があり、この透明帯の数を数えることでその魚の年齢を特定することができ、このような透明帯は年輪とも呼ばれます。
ちなみに、年輪はすべての種が冬に形成するとは限らず、いくらかの魚はそれ以外の時期に形成するようです。
イメージ 1
 不透明帯と透明帯(写真はアジの耳石)
 この写真ですとわかりにくいですが、先ほども書いたように、写真にあるような透明帯を数えれば年齢は特定できます。
 
今回は第一弾ということで、簡単に耳石について紹介しましたが、次回以降からはどんどん耳石の取り出し方について紹介したいと思います。
 
ではでは。