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ハイギョの夏眠実験 その参

どうも、Laohです。皆さまお待ちかねのハイギョの夏眠実験の第3回です。ここから本格的な生き物を使った実験になります。
 
~前回までのおさらい~
ハイギョ(肺魚)とは、肺呼吸可能で、他にも一般的な魚類にはない特徴を多く持った古代魚。アフリカに生息し、乾期で水が乾くと、泥の中に繭を作って雨季を待つ。この実験では、この繭を作る様子を観察する。前回は事前の準備として、プラケに泥を敷き、ハイギョを入れるところまでを紹介した。
 
 
・実際にやってみた
約2週間かけて乾燥させていきました。毎日少しずつ変化していったんですが、今回は分かりやすいように、3日ごとの写真と共にお送りします。
 
<1日目>
イメージ 3
イメージ 4
イメージ 1
1日目は18㎝程あった水深を一気に1㎝まで下げました。この深さになると、明らかに異常だと感じたらしく、自分から泥に潜っていく行動が確認できました。しかし、この深さだとまだ泥が柔らかいので、たまに動いてました。泥が落ちると表皮がむき出しになり、乾燥してしまうので、それを防ぐためのようです。
 
 
<3日後>
 
 
イメージ 2
…。どういう状況になっているか分かりづらいですね。泥が握って固まる位まで乾燥した結果、このような穴を掘っているんです。この写真はその穴を少し崩して、横から撮影した画像です。前日の夜見たときは1日目のように、たまに動いて表皮を湿らせる行動をとっていましたが、翌朝見ると、こんな見事な巣穴を作っていました。穴を崩しちゃったんで画像はありませんが、崩す前は明らかに空気穴だろうと思われる綺麗な小さい楕円形の穴がありました。ちなみにこの状態のハイギョをつつくと、「グゲエ」と鳴き声をあげました。
 
今回は短いですがここまでにします。次回衝撃のラストを迎えます。