桐朋生物部のブログ

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透明標本 また ②

第二回です。これで今日までの過程が終わります。

その前になぜマウスを使うのかを説明すると、
この透明標本は元は生物の種ごとの違いを骨格という観点から見ようという動機から始めたので
魚類、両生類と来て陸上の生物、特に哺乳類の骨格を見てみたかったからです。

マウスの特徴としては
・小型
・無毛 
・簡単に手に入る
などがあり、どれも透明標本に向いていると思いました。

ただ冷凍マウスは死んでから時間が経ち、いったん組織が冷凍されているという点で
いままでの殺したてほやほや君たちとは違うので
そのへんが出来にどう影響するのかも気になるところです。


3、 9月27日 エタノール処理
内蔵抜き、皮剥ぎが終わったあと、エタノールを注文し忘れてたのに気づき、
それから業者に注文し直したのでだいぶ日にちが開いてしましました。
しかも地味な作業で写真が少ないです。
まず生体に染み込んだホルマリンとエタノールを置換し、
さらにエタノールを水と置換するために徐々に濃度を落としていきます。

濃度の変化はこんな感じ
8:30~12:30 エタノール 95%
12:30~15:10 エタノール 75%
15:10~16:10 エタノール 40%
16:10~18:00 エタノール 15%
18:00~      エタノール 0%


イメージ 2
入れた直後。水色のはラベル。

イメージ 1
70%の時。この後も水を継ぎ足して濃度を薄めていきます。

なんか知らんが入れた瞬間エタノールが白く濁った。
マウスは一匹腹が赤くなってました。これもよく分かりません。
腐ったわけでは無いはずなんだが。

イメージ 3
最後にはかなり泡だってました。溶液替えたほうがよかったな。
魚類のときはこんなことはなかったので、なにかマウスに特有の成分が溶け出して反応したのかも…

この後丸一日(現在も)純水に漬けます。
いよいよ水曜日からは透明化です。