桐朋生物部のブログ

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~高一の挑戦~ 透明標本 ⑥

 こんにちは。高一のマルコヴィッチです。
 今回は、いよいよ透明化の作業に移りました。ここの結果は、今までの
作業が(皮剥ぎ、内臓摘出など)どれくらいうまくいったかに比例するので、
腕に自信がまだ持てないマルコヴィッチは、これから戦々恐々とする日々を
送る事になります。
 
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↑透明化前の金魚とマウス
 
 
 
 最初に、透明化に必要な溶液を作る所から始めました。作り方はまず、
ホウ酸ナトリウム飽和水溶液60㎖作ります。それに水140㎖を足し、
トリプシンを2g溶かして出来上がりです。トリプシンとは、哺乳類の体内で
働くタンパク質分解酵素の事で、これが筋肉と化学反応を起こし、
透明化を進めてくれます。この水溶液を、実験体を入れたジブロックに
注ぎ込めば、準備は整いました。
 次に、トリプシンの反応を活性化するため、一定温度を保つ事が出来る恒温槽
へとジブロックを入れておきます。恒温槽とは……小さいお風呂です。
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↑恒温槽に入っているジブロック。金魚とマウスで分けている。左上の機械はヒーター
 
 今日の作業は以上です。と、言いたい所ですが、実はこの恒温槽、夜中は使用禁止
なのです。なので、夜中の間は温水をクーラーボックスに移し替え、そこで実験体
を暖める事にしました。また朝になったら、水を恒温槽に移し替えます。
 なかなか大変な作業ですが、こういう地道な行動が、実験を成功に導くと思います。
 
 ではまた。