桐朋生物部のブログ

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桐朋生物部

琵琶湖採集旅行二日目

<8月19日>
 
朝の6時ころ大垣駅に到着。
大垣ダッシュ」というものがあり、たいていの人たちは大垣駅に到着後、すぐに出発してしまう電車に乗るため、走って乗り換えていきます。
我々は人数も多く、荷物も多かったので、大垣ダッシュはしませんでした。大垣ダッシュをしないと極端に乗り換えが上手くいかなくなり、目的地に2,3時間遅れてしまいますが、それは我慢…。
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大垣駅の閑散としたホームで電車を待つ。全員が金属製の柄の網を持っていて、かなりの不審者。
東海道本線湖西線などを使い、目的の駅を目指します。
 
9時半ごろ、目的の駅に到着。
宿の方が迎えに来てくださり、軽トラに荷物を載せて、我々も車に乗って宿に向かいます。
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↑軽トラの荷台がすごいことに
 
宿に到着後は、少し休憩し、簡単に荷物の整理をした後、すぐに出発になります。
民宿のテレビが地デジ化されてないんじゃないか、という心配は杞憂に終わってよかったです。
この後は琵琶湖博物館を目指します。
 
再び駅まで車で送っていただけたので、それなりに時間に余裕がありました。
19日は‘青春18きっぷ’というものをつかっていたため、JRが乗り放題なんですよね。だから、この日中に琵琶湖博物館とかに行っておかないと余計お金がかかってしまうんです。
 
この移動もそれなりに時間がかかりましたが、12時50分に琵琶湖博物館に到着しました。ここもほんとにいい場所ですよ~。
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早速見学を開始します。
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そばには琵琶湖があり、館内から見渡せます。この眺めもとてもきれいでした。
 
館内には、琵琶湖に関するあらゆることがまとめられています。
琵琶湖に生息している魚に展示はもちろんのこと、琵琶湖の生い立ち、人間とのかかわりなんかも展示されていました。
 
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↑床に描かれた琵琶湖の地図から、自分たちの宿の場所を探すFunajiro とfishman。場所は秘密です。
 
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↑丸小船(かつての琵琶湖での輸送用の船)の向こうから信号を送ってきたfishman
 
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↑よくある腐葉土の中の光景、と思いがちですが、大きさが違います。10倍に再現されているので、めちゃくちゃでかくて気持ち悪い!カブトムシの幼虫なんかは毛も巨大化されていました。
 
ほかにも、琵琶湖周辺にかつて生息していたミエゾウ(マンモスのようなもの)や、琵琶湖での漁業に関する展示などは目を奪われました。琵琶湖での漁業の種類をまとめたビデオがあり、全部見ると30分以上にもなるものをすべて観ましたね。おかげで、宿に戻って実際に琵琶湖を眺めた時に、少しいままでと見方が変わったように思います。
全部の展示はとても数時間で観切れるようなものではありません。一日かけて見ていかないと、時間切れになってしまいます。僕や、一緒に見ていた中三は魚以外の展示をゆっくり見たせいで、魚は全然見る時間がありませんでした。というか、僕らの場合はビデオを全部見たのが要因だと思いますが。
 
なんとか魚の展示にたどり着きました。
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↑今年は「レッドリストの魚たち」という企画展示を行っていました。魚自体はこの後の展示にほとんどいますが、こうやってまとめてくれると分かりやすかったです。
 
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↑白いビワコオオナマズ。かなり珍しいと思います。
 
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↑コアユの群れ。琵琶湖の名物ですね。
 
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↑巨大カムルチー。屋外の池に、錦鯉に交じって泳いでいました。数日後、我々はこれに近いものを見ることになるのである…。
 
こんな感じで、大急ぎで魚の展示を見て回りました。
ここでほかの部員とはお別れ。Laoh,Fnajiro,fishman,しぐれ、祐ゼロは用があって残ります。
簡単にお土産を見たり買ったりした後、付属のレストランへ。名物バス丼を食べました。
 
バス丼を食べたら、我々は琵琶湖博物館学芸員の方にお会いしました。
そもそも、いままで何度も記事に書いてきた、くにたち郷土文化館の展示活動の際、お世話になっている学芸員の方と話しているうちに、なんとその方が琵琶湖博物館学芸員の方とも知り合いとのことが分かったんです。
そして、この採集旅行の機会に実際にお会いしたいとお願いしたところ、数日前の急な話にも関わらず、実現してくださったんです!
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学芸員や従業員専用の場所に案内されて、話を伺う。
 
桐朋生物部では、毎年琵琶湖水系のある川で、ガサガサなどで採集をしています。
その結果は毎年部報にまとめているんですが、今回はそれを読んでいただきながら、感想と、これからどうしていくべきかを伺いました。
やっぱり、こういうのを本職としているだけあって、アドバイスもとても参考になりました。簡単にいえば、今までよりも細かいデータをとれってことですね。魚の体長、数、場所、みたいなことをもっと詳しくすれば、信頼できるデータになるし、考察もよりレベルの高いものになるということです。
この翌日や翌々日の採集においても、ここで教わったでデータのとり方を実践してみました。
最後には濡れてても書き込めるメモ帳や、その学芸員の方が書いた論文などもいただきました。
本当にありがとうございました!
 
この後は、バスで草津駅に戻り、ここの百円ショップに寄って、白いバット(底の浅い容器)や定規などを買って、翌日からの採集に備えました。
宿に着いたのは8時半ごろ。すこし遅くなりましたが、学芸員の方とお話しできたのはとてもいい経験になりました。
 
このあとは、夜間採集のみ行いました。
夜間採集は、昼間の小河川での採集とは異なり、実際に琵琶湖に入って行います。
昨年は台風によって夜間採集が一度もできず、その前は人数が極端に少なかったので、まともに採集ができませんでした。
ということで、今回の夜間採集はLaohでも3回目。ほとんどの人は初めてだったと思います。
琵琶湖に突入して、寝ている魚を掬うんですが、一人だと難しいんですよね。3人くらいで囲んでいくと取りやすくなります。
実際に採れるのはブルーギルを中心として、オオクチバスやフナ、タナゴです。
テナガエビやザリガニ、ヨシノボリなどもいました。
暗くで画像はありませんが、昼間とはかなり異なる採集方法なのでそれなりに楽しいです。
 
こんな感じの二日目です。
かなり充実していました。