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みやばやしの昆虫 カブトムシ

マンファリです。
この記事を書くのがものすごく久しぶりという有ってはならないことになってしまいました。

今回はカブトムシについて説明します。
皆さんカブトムシはご存知でしょう。

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和  名:カブトムシ
学  名:Trypoxylus dichotomus septentrionalis Kono(かつてはサビカブト属のAllomyrinaでしたが独立しました。)

国内分布:本州、四国、九州。しかし、北海道と沖縄に移入され沖縄固有種との交配が進んでいます。
国外分布:朝鮮半島、台湾、中国、インドシナ半島

生態

成虫は5月~9月にかけて発生します。クワガタと異なり♀は腐葉土の中に産卵します。
卵は2週間~1ヶ月後孵化し翌年の4月頃蛹化し1ヶ月ほど経つと成虫になります。

日本のカブトムシは日本が島国のせいか他の種と大きく異なる点が多々あります。

①樹液の得方
ヘラクレスオオカブトやゾウカブトなどは自力で枝を削り染み出した樹液をなめています。
一方日本のカブトムシはオオボクトウガの幼虫が染み出させた樹液をなめ、稀に樹皮を自分でむいてなめています。

②角
外国のカブトムシの多くは角の先端が鋭く尖っています。一方で日本のカブトムシの角は先端が4っつに分かれています。
これは戦い方の違いによるものだそうです。日本のカブトムシの場合相手を下からすくい上げるというものですが外国のカブトムシの多くは相手を挟んで投げ飛ばすようです。
(前足で薙ぎ払う種類もいますが今回は触れません。)


抗菌性物質
カブトムシの幼虫は腐葉土の中にいます。そのため体外から細菌が侵入することも多くありその菌の細胞膜を破壊する抗菌性ペプチド、カブトムシィフェンシンを持っています。
これを抗癌性物質に変えられないかという研究が今進められているそうです。


(集合フェロモン)
個人的な話になりますがカブトムシも
集合フェロモンを持っているのではないかと思います。
灯火採集の際にカブトムシを入れていたタッパーをベランダに放置していたところ、昼間にも関わらず5匹のカブトムシが集まってきました。
樹液などでもカブトムシは1匹ではなく数匹でかたまっているという印象があります。
定かではありませんがカブトムシには仲間をひきつけあう何かを持っているのではないかと思っています。

それではまた。