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ハグロトンボ観察会⑬   第一章

マンファリです。
今日のハグロトンボの観察会は発表会でした。
とある学校の先生をお招きし、これまでの採集の結果の報告を行いました。
そしてそれに対する先生の意見をお伺いいたしました。
 
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↑発表に備えて準備する昆虫班一同(by  Laoh)

※あまりにも発表会について書くことが多いため第一章では先生のレクチャーについて書こうと思います。
 
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↑レクチャーの様子(by  Laoh)



地球上には約100万種の生物が生息しておりその4/3に当たる80万種が昆虫です。
(因みに哺乳類は4000種。)

なぜここまで種類を増やせたのか?
それは”翅”を持っているから。翅を駆使して生活圏を広げ地球のいたるところに生息しています。


体のつくり

体は頭部、胸部、腹部の三つに分かれています。
そして胸から三対の足、二対(一対もしくは0)の翅を持っています。

頭部には二個の複眼、三個(稀に頭部以外の場所にも)、二対の触角があります。

複眼は個眼と呼ばれる多くの目で構成されています。複眼は物体の像を捕らえる以外に光の点滅も感知します。
光を感知します。
単眼は太い神経が通っているので早く反応します。
そのため夜行性の昆虫は活動気温になるとすぐに街灯に集まります。

そして翅を動かす仕組みについて。
多くの昆虫は「間接飛翔」という方法で羽ばたいています。
それに対しトンボは「直接飛翔」という方法で羽ばたいています。
それぞれの羽ばたき方について少し紹介します。

まず間接飛翔について。
翅を動かす筋肉が翅ではなく翅の基部が接している外骨格についています。
はねを動かす筋肉が体に対し直角に走っているのとからだの方向に走っているものとがありこれらの筋肉を交互に収縮させることにより外骨格全体を収集させ、
ばねのように力を貯めたり、放出したりを繰り返します。こうすることで高速に羽ばたくことが出来ます。
(ハエは350回/秒)
二枚一組で動かします。

直接飛翔について。
翅を動かす筋肉が直接翅の基部についており筋肉の収縮でそのまま翅が動きます。
そのため全ての翅を別々に動かすことが出来ます。
しかし羽ばたく回数はさほど多くありません。
(トンボは40回/秒)


そもそも昆虫の飛行には翅は2枚がベストのようです。

4枚の方が安定しないようです。そのためハチは前翅と後翅をフックで連結し1対にして飛んでいます。
チョウも前翅と後翅を同時に動かし1対にして飛んでいます。

しかし直接飛翔にすることで解消されるようです。



続きは第二章で。