骨格標本Part2 ~ジムグリ~ 下ごしらえ
※解体作業の写真が有ります。気持ち悪い写真が苦手な方はご遠慮ください。
マンファリです。
サンショウウオ採集で採集したジムグリの死体を10/12に骨格標本にしました。
サンショウウオ採集↓
(http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/13881230.html)
この死体は轢殺ではなく引きずられて死んだようなので骨折は少ないのではないかと思いました。
そこで骨格標本もしくは透明標本にしよう、ということで持ち帰ったわけです。
しかし、今の部室にはとある薬品が無いため透明標本には出来ません。
そこで、いささか難易度は高いものの骨格標本にしようとしたわけです。
骨格標本は現在鳥類でも行っています。
(これまでの記事です↓)
http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/13760983.html
http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/13618814.html
手順は基本的に前回と同じく計測、皮をはぎ、内臓除去、筋肉除去、水酸化カリウム溶液へという流れです。
その前に
解凍
自然解凍ではなく水槽にヒーターをいれ一気に解凍します。
これにより解凍にむらが生じた上、臭いがかなりきつくなりました。
(上:解凍前 下:解凍後)
①計測
全 長:650mm
頭 長:250mm
体鱗列数:21枚
※体鱗列数とは鱗の並び順を斜めに見た際、一周に並んでいる鱗の枚数のこと。
②皮剥
腹側の皮は簡単に取れたものの、背中側は筋肉が集中しているせいかかなり採りづらかった。
今のところこの作業が一番難しかった。
③内臓除去
ここで内臓のスケッチを行いたかったのですが、臓器が集中している心臓付近が破裂しており観察すらろくに出来ませんでした。そこで頭部のスケッチを行いました。
また精巣付近の腐敗がかなり進んでいました。
その後水洗いします。
④筋肉除去
時間的に、技術的に難しいものがありました。そのため直接水酸化カリウム溶液に入れます。
それではまた。