しぐれ水生昆虫記 其の肆
久々の更新です。
(本シリーズのタイトル標記を少し変更しました)
あなたは、コオイムシの名の由来を知っているでしょうか。
コオイムシの漢字表記は『子負虫』です。
これは、コオイムシが背中に卵を背負って、孵化するまで卵を守る、という習性から来ています。
(背負うのはオスです。 メスは卵を産み付けなければならないので。)
ということで……
しぐれ宅でも産まれたわけです。
テンションMAX.
でも、喜んだのも束の間、タイコウチと同じようなことになりました。
すなわち、産卵の時期の問題。
一般的にコオイムシの産卵期は6月から7月にかけてです。
今日は、10月28日です。
どうして、こうなった!!
これでは、無事に孵化させられるかどうかも…
しかも、二匹。
これでは、荷が重すぎる。
解決策として、ヒーターを入れるのなんかどうだろうか。
とりあえず、やってみることに、
写真上部に、うっすらヒーターが見え隠れしています。
ちなみに、彼らの習性で、卵を空気に晒すというものがあります。
でないと、卵が溺死していまいますからね。
また、ミズカビ防止にもつながります。
飼育下では、小さな体を水面付近で上下にピョコピョコと揺すっている懸命な様子を見てとることができます。
大気に当てて、水に浸して、の繰り返しです。
とても可愛らしく、健気で、和みます。
明らかに卵の色が違いますね。
これは、何なのでしょうか。
産卵から経過した時間の違いなのか、はてまた卵の生命力の違いなのか。
ぼくにはわかりません。
ただ、後者でないことを祈っています。