桐朋生物部のブログ

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国立東京農工大学府中キャンパス見学

先日、しぐれは国立東京農工大学の府中キャンパスを見学させていただきました。
この見学は、特に生物部の活動というわけではなく、桐朋高校が一般生徒向けに機会を設けたものでした。
そこで、しぐれは生物部で唯一、参加したわけです。
 
国立大学で理系農学部があるところとして有名な東京農工大学
しかも、今回見学させてもらった府中キャンパスは農学部専門のキャンパスです!
行く前からかなり楽しみにしていました。
そして、いよいよ校内へ
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校内には、みやばやしほど多くはないものの、比較的多くの木々が生い茂っていました。
落ち葉が多く敷き詰められています。
風通しがよい林でした。
 
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まず講座の始めに、校内を案内してもらいました。
写真からはよくわかりませんが、かなり広い敷地にわたって農園が広がっています。
「農」と付くだけあって、このキャンパスでは植物学が主流のようです。
 
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ここが、今回の見学において醍醐味の 『先進植物工場研究施設』 (以下「植物工場」) です。
ここでは、日本の四季(春、夏、秋、晩秋、冬、早春)の気候を再現した六つの部屋を使用して、ブルーベリーの成長についての研究を行っています。
ちなみに、手前に写っている紅葉した植物もブルーベリーです。
一般的な環境下にあるブルーベリーも、実験した個体と比較するのに使用する上で、必要不可欠なわけです。
 
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植物工場内にある研究室。
さまざまな実験器具がありました。
案内をしていた学院生のかたによると、この部屋(器具を含める)は一億円くらいかかっているそうです。
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オールインワン蛍光顕微鏡。
それぞれ試料に別々の蛍光物質を含ませることによって、混合した試料から試料別に発光させ、試料の種類別で拡大することができます。
要は、複数の試料がどのように絡まっているか色分けすることによって分かりやすくしながら、拡大できるということです。
拡大した映像はパソコンの画面に表示され、操作もすべてパソコンでするため、比較的扱いやすい顕微鏡だそうです。
価値おひとつおおよそ一千万円。
 
そして、ようやく植物工場の代名詞へ
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季節ごとに分かれた六つの部屋です。
部屋のドアには、しっかりと季節の名が書かれています。
 
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春室。中には、受粉用の蜂が飛んでいました。
部屋の両脇には、日照時間を調節するための照明が、写真で見てとることができます。
 
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晩秋室。日照を減らしてあります。
この晩秋室は、秋室から冬室への温度変化が激しすぎるために設けられた部屋です。
なので、少し肌寒いくらいの気温でした。
 
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早春室。ブルーベリーの花が見られました。
しぐれが個人的に好きなドウダンツツジの花にそっくりです。
もちろん、ブルーベリーの花を見たのは、しぐれ自身初めてです。
 
このようにして、植物工場見学を終了しました。
その後、しぐれは他の参加者とともにイノベーション・ワークショップを楽しんだのですが、あまり「生物部」といった感じはしなかったので、省かせていただきます。
 
イノベーション・ワークショップの終了後に自由解散となったのですが、その際希望者のみで大学院生たちの普段研究している研究室を見学させていただくことになりました。
とてもよい経験になったのですが、ここだけは撮影の許可が下りなかったため、写真がありません。
まだ公表していない研究などがあるかもしれないからとのことです。
残念でしたが、仕方がありません。
部屋の様子を一言で説明するならば、「実験器具で覆われた部屋の中で大学院生の方々がパソコンに向かっている」、といった感じです。
 
 
話は変わりますが、皆さんは『もやしもん』というアニメを知っているでしょうか。
(まぁ、しぐれは知らなかったのですが……)
内容としては、『菌』の存在を肉眼で視認できるという不思議な能力をもつ大学生の物語だそうです。
なぜ突然こんな話をし出したのかというと、このアニメのオープニングの撮影がここ東京農工大学でされたからです。
(イノベーション・ワークショップの途中で見せてもらえました。)
だからなんなんだ と言われてしまえば、そこで終わりなのですが、ただそのオープニングの一場面を撮影できたので貼っておきます。
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上から見ると、農園の広さがよくわかりました。
(この記事の2枚目の写真は、上の写真に写っている道から撮ったものです。)
この場所は、農園が一望できるとてもよいポイントだそうです。
ちなみに、この写真は大学院生の研究室から撮影したものです。
室内を撮ったものではないので、問題ないと思います
 
とにかく、何はともあれ、非常に充実した一日でした。
特に大学院生の研究室ですね。
この期を逃せば、二度と見られないかもしれないような貴重なところでしたから。
 
しぐれも将来こういうところで研究できたらなぁ……
と思ってみたり。