桐朋生物部のブログ

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多摩川下流域進出

はい、しぐれです。
 
多摩川下流域進出!?
今回は、単独で行った採集について書こうと思います。
(※実施日は三月上旬です)
 
生物部員の人数は現在30名ほどです。
その中でも、多摩川下流域に最も近いところに住んでいるのがしぐれです。
ということで、必然的に偵察はしぐれが行くことになります。
今回赴いた地は、多摩川下流に位置しているのですが、潮の影響はあまり強くない地点です。
常日頃、上流にしか採集に行っていないので、今回はいつもとは違った生物が確認できることが期待できます。
また、この地点はしぐれが幼稚園の頃からよく足を運んでいた場所でもあります。
とはいっても、その頃は岸から網を振るう程度で、ハヤの稚魚とヒルくらいしか捕れた記憶がありません。
よって、今回は最悪ボウズも覚悟した上で、採集に向かいました。
 
イメージ 1
桜の木に止まっていたツグミさんです。
上流ではあまり見かけませんね。
下流ならではの生物が見つかり、幸先のよいスタートになりました。
 
まぁ、大好きなハクセキレイなども追いかけまわしつつ、ようやっと岸部までたどり着きました。
早速採集開始。
しかし、しぐれはガサガサがすこぶる苦手でして、結局ガサガサでの成果はゼロ。
(他のメンツだったら普通に捕れたんだろうなぁ……)
いや、大きめのミシシッピアカミミガメが捕れたか…。
 
方針を変更し、水深が浅くて流れの速い地点で石の下にいる魚を狙いました。
とはいえ、ここはあくまで下流
石は、大きいものでも直径10cm程度しかなく、石の下の魚を狙うには条件が悪すぎる!!
案の定ボウズ。
 
半ば自棄気味に水深5cm程度の早瀬を狙う。
川原にあるような小石(http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/math/b/f/d/bfd070bbf4b8539e9b3af50740384bf6.png50mm)をガラガラと。
すると……
イメージ 2
はいったぁぁぁぁーーーーーーーーーーあ?
何ぞやこいつ?
見たことのない魚が入ってしまった。
でも、こいつは上流では見たことのない魚……、素直に喜ぼう!
 
その後もその地点でいくらか成果があり、この魚以外にもシマドジョウとヌマチチブが捕れました。
このヌマチチブも上流ではまず見られない魚ですね。
(相模川では普通に捕れましたが…)
 

半時ほどで採集を切り上げ、ポイントを変更しました。
さらに下流に下ります。
すると、いい感じにガサガサができそうなポイントが。
名誉挽回だと意気込み、川に入るしぐれ。
するとっっっ……膝まで泥に沈む!
そして、ゴボゴボと音を立ててガスが出てきた。
そう、ヘドロがメチャクチャ堆積していました。
絶対に魚がいないと確信しつつも、ガサガサを開始。
と、そこで思わぬ成果が…
 
イメージ 3
全長13cm!!
これはどう見てもヒキガエルではない、ウシガエルだっっ!!!
ヤバい……、本日2種類目の国外外来種…。
しかも交尾済み、さらにそこから数m離れたところに卵塊を発見!?
もう、下流は取り返しのつかない状況になっているようです。
 

で、複雑な心境の中、帰宅しました。
そして、すぐに魚の同定に移ります。
イメージ 4
(※写り具合の影響で合成加工しています)
その結果、先ほど捕れた魚はスミウキゴリだということがわかりました。
魚類にそこまで詳しくないしぐれは、その名前を初めて耳にしました。
結構かわいい奴です。
 
 
今回の採集は、自分としてはとても有意義でした。
あまり知られていなかった多摩川下流域の生態を知ることができたからです。
今後もこのような機会を設けたいと考えています。
気温が暖かくなってきたら、リベンジしたいと思っています!
 
 
《成果》
イメージ 5
 
ミウキゴリ  3匹
ヌマチチブ  1匹
シマドジョウ  1匹
ウシガエル  2匹
ツグミ  1匹
ハクセキレイ  3匹
カモメ属の一種  8匹
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カモメかセグロカモメかわかる方、教えていただけるとありがたいです。