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6月23日 Y川採集 ~水生昆虫~

しぐれです。
今回は、先の採集にて捕獲できた昆虫について書きたいと思います。
 
Y川のすぐ隣にある田んぼ……まだ田植えはされていません。
こんな劣悪環境にはなにもいまいと思っていましたが、なんとコガムシが大量にいました。
イメージ 1
本種は、今回がY川周辺では初めての確認で、Y川本流でも確認できました。
以前まではまったく捕獲記録のなかったこの昆虫が、今年になってこんなにたくさん捕れるのは異常なことです。
今後、この昆虫の調査をしていきたいですね。
ちなみに、この昆虫は草食性で、部内ではエサにサトイモの葉を与えて飼育しています。
 
イメージ 2
続いて、同じ田んぼで捕獲できたハイイロゲンゴロウです。
都心でも普通に捕獲できるゲンゴロウですが、今回捕れたこの個体は比較的大きく、14.5㎜もありました。
通常サイズが10㎜ちょっとなので、始めは別種ではないかと疑ってしまったほどです。
(ハイイロゲンゴロウは通常体長が10.0㎜~16.5㎜と、体長の個体差が大きな昆虫です。)
なぜ、この田んぼで大型の個体が確認できたのか、不思議です。
決して、この田んぼは良い環境とは言えないので…
 
イメージ 3
これは以前も登場したカタビロアメンボです。
画質の良いものが撮れたので、掲載します(撮影者:Funajiro)。
名前の通り、肩幅が広い様子がよくわかりますね。
Y川周辺に生息していたというのは、今回初めて明らかになったことです。
 
 
そして、今回一番の大発見がこれだぁぁぁぁ
イメージ 4
キベリマメゲンゴロウです!
模様がたいへんきれいですね。
テンション上がりました!
 
生物部では、これまでに相模川水系でしか本種を確認したことがなかったので、東京では初めての捕獲となりました。
もしかしたら、今後多摩川本流の採集でも捕獲されていくかもしれません。
(モンキマメゲンゴロウとは近縁種で個体差によっては判別が難しい場合があるので、そこも注意していきたいです。)
  
 
Y川、結構いるではないか水生昆虫。
計10種類くらい確認したんではないでしょうか。
今後も、よく調べ上げていきたいですね。
 
成果
コガムシ 約10
ハイイロゲンゴロウ 1
ビゲンゴロウ系? 1
キベリマメゲンゴロウ 1
モンキマメゲンゴロウ 1
ヒメイトアメンボ 1
ケシカタビロアメンボ 3
 
他、アメンボ、ヒメアメンボ、シマアメンボ