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シロスジカミキリ

マンファリです。
最近グンと暑くなってきましたね。
気が付けば明日から7月です。もう夏ですね。
夏といえば大型甲虫がバッコする季節でありまして、私としては非常にテンションがあがる季節で御座います。

さて、前置きはこの程度にして本題に入ろうと思います。
今回紹介するのはシロスジカミキリです。
一昔前までは雑木林を散歩すれば簡単に見られたようですが、この頃数を減らしているようです。
原因は雑木林の減少といわれていますが、雑木林は残っているのにシロスジカミキリだけが忽然と姿を消すといったこともあり、詳しい原因は分かっていないようです。

和名 シロスジカミキリ
学名 Batocera lineolata
イメージ 1
画像から分かるとおり触角がかなり長いですよね。
多くのカミキリムシにおいてオスの触角はメスの触角より長くなります。
これはメスを探しやすくするためで、異性同士の遭遇率を上げるためのようです。

さて、がぞうからもうひとつお気づきになることがありませんか?
シロスジという名前なのにスジが黄色ですよね?おかしいですね。

じつは、この名前の由来には二通りあります。
まずはこちらの画像をご覧ください。
イメージ 2
赤丸で囲った部分の線は前翅のスジよりかは白っぽいですよね。つまり、一説は「腹部に白いスジがあるから」です。
イメージ 3
こちらは標本の写真です。
標本のスジは真っ白ですよね。お察しの通り、もう一説は「発見者が生体を見ずに、標本を見て名前をつけたから」です。
後者のほうが有力だそうですが、どうとらえるかは皆様次第です。

それではまた。

※ 画像の標本の展足具合が悲惨なことになっていますが、標本製作者である私の技術が低いからであります。ご了承ください。