桐朋生物部のブログ

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赤目採集旅行 -4日目&5日目-

しぐれです。
 
さて、4日目と参りましょう。
4日目も活動開始が予定よりやや遅れ気味でした
みな疲れ夜更かしにより、朝が辛かったみたいです。
 
午前の活動は、ズバリ遊びです。
赤目四十八滝渓谷へ再度向かいました。
目的は登山……ではなく、麓にあるお土産屋さんです。
採集もほったらかしにして、みなで土産物を買いあさる。
みなさんオオサンショウウオの陶器焼き餅赤目特産(?)の奈良漬(??)などを購入。
という魅力的な言葉にも魅かれつつありましたが、経済的に辛く、今回はスルーしました。
 
『赤滝ジュース』
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一本450円のジュースで、その味は謎に包まれている。
このジュースも、お土産屋さんに売っていたものです。
そう、高すぎます。小さなグラス一杯でこのお値段。ビールに匹敵です。
しかしこのジュース、裏があって、ジュースが何味か当てると450円が却ってくるという仕掛け。
もうこれは当てるしかないということで、意を決してしぐれが購入。そしてお味は…
何これ甘っ!?糖分高すぎ!
しぐれはブドウ(巨峰)と呼んだが、はずれ。
その後、部員全員で検討した結果、シロップなどが混ぜられているのではないかという仮説がたってしまった。
 
まぁ、正直午前中はそんなもんで、実際まったく採集はなかったわけで・・・
 
午後は気を切り替えて採集です。
前日と同じように川で魚類採集。
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もちろん、その時とは別の場所、別の川です。
ここでは、部員がかなり分散して、広範囲で採集をおこないました。
また、60㎝を超す大きさのナマズやニゴイなども確認でき、正直それらが近づいてきたときは戦慄しました。
この採集での悔いとしては、ハヤがあまり捕れなかったことです。
カワムツ、オイカワは視認できたものの、捕ることができませんでした。
ただ、ニゴイを捕獲できたので、一応満足ということで。
 
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ギギ  西日本の魚なので、普段は目にしない魚類です。
 
魚類採集に午後をすべて費やし、この日の採集は終了です。
しかし、しぐれ個人としては、まだ採集は終わらなかった。
そう、今回の採集、田んぼに囲まれた環境でありながら、まったく水生昆虫を捕獲していない!
どうしたものか。
そこで、宿へ向かう途中に一人で網を振るってみる。
すると、異常な数のコオイムシが。
一回に5匹は必ず入り、何回振るっても減らない。
また、ヒメガムシも獲れて、他にも何かいるんじゃないかとテンションが上がるが…
部員において行かれる。なんて非情な奴らめ。
 
まぁ、勝手な行動をとったしぐれにも部があるのですが、それはそれとして。
採集後は、一人で宿へ向かいます。
とはいっても、地図がある訳でもなく、迷いつつ歩き回りました。
すると、突然ため池に差し掛かりました。ヒシで水面が覆い尽くされたような環境です。
ここで採集をしていたらみなに追いつけない。
しかし、ここでこの機会を逃したらもう二度とめぐってこないだろう。
そうして、ひとりで採集開始。
ちなみに、捕れたのは3㎜位のコガシラミズムシと、ハネナシアメンボと思しき昆虫の幼虫が一匹ずつです。
あまり見かけない種類だったのでテンションは上がりましたけどね・・・
個人的にコガシラミズムシは、可愛いと思えませんでした。目がよりすぎです。
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さて、宿にも無事に着くことができ、一安心。
その後、最後の夜間採集に出陣です。

夜間採集に出かけたのは3日目の午前中に訪れた雑木林。
3日目の夕方に木に目印をつけたので真っ暗な雑木林の中で方向を見失わずに採集ができました。
雑木林には三本樹液が出ている木があります。その三本を十三人で順々に見ていったのですがまず一本目。
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ミヤマクワガタの♂がいました。
幸先の良いスタートです。
しかし、二本目を見るもマダラカマドウマぐらい。バナナトラップ作ればよかったかと後悔する部員もいました。


後悔先に立たず。最後の一本に期待するしかありません。


残念ながらこちらはカマドウマさえいない。ガックリと肩を落とす部員。
そんな中で異変に気がつきました。
樹液の出ているクヌギの隣の木に生々しいクマの爪跡が・・・・。

3日目の記事をご覧になった方は分かるかと思いますがあちらのクマの爪あとはそれなりに古いもの。しかし、今回は新品。前日の夕方に木々に目印をつけた部員曰く目印をつけた時は何もなかったとか・・・・。

つまり、24時間以内にクマが来たということになります。
ここはクマのテリトリーだったようです。
これ以上の採集は危険と判断し引き返そうとしたところ・・・。

「ガサリ、ガサリ、ガサリ・・・・」

暗闇の中から足音が聞こえます。慌てて灯りを消します。
足音の主はどんどんこちらに近づいているようです。

「ガサリ、ガサッ・・・」

絶句し、呆然と立ち尽くす部員たち。

「ザザザザザザザザザッ!」

クマかとおもったら遅れてやってきたキュアコ☆マキとFunajiroの二人。

皆が冷や汗で服をぬらしました。

音の正体が部員と分かったところで早急に宿に戻りました。
本物のクマとの遭遇は絶対に避けなければなりません。
今回は笑い話で済みましたが次回も助かるという保証が無いので注意が必要です。

採集から帰ってくると、この旅行最後の夜ということもあって、皆で花火をやりました。
しぐれも、線香花火を63本用意しました。
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手持ち花火なので少々盛り上がりに欠けたところもありましたが、みなで最後の夜を楽しく過ごせたようでよかったです。
そして、みな部屋に戻る。
 
その後、みな夜更かししたことは言うまでもありません。
 

最終日は、みな6時前に起床。
そして、7時13分の電車には乗らねばなりません。
ハードスケジュールでした。
赤目から普通列車を乗り継ぐこと8回(?)
解散場所の東京駅に着いた時には16時を回っていました。
 
こうして、採集旅行は幕を閉めました。