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多摩川 夏の生態調査2

どうも、Funajiroです。昨日は多摩川で今夏二回目の魚類生態調査をしました。一回目は何かというと、「中一部員 初多摩川採集」です。
 
昨日行った所は調査のために定期的に訪れている場所ですが、最近全然魚がとれてなく、少々不安も感じながら現地へ。
メンバーは、しぐれ、Funajiro、ヤッパノ、エリーゼ、Neko、Loachman、cider、中一3人です。
 
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心配していた川の様子はというと・・・
魚影がたくさん。前回私は来てないのでよく知りませんが、普段よりも魚は多い感じです。泳いでいるのはオイカワやカワムツ、アブラハヤなど。これだけ魚がいるとやる気が出てきます・・・
 
まずは本流で採集。網にはアブラハヤやカワヨシノボリ、カジカ大卵型などが多く入りました。
アブラハヤなどは岸の草むらなどで。カワヨシノボリやカジカは石の下で捕れたものです。
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カジカ大卵型
大きいものは体長75mm程度でした。
 
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アカザ(中央)とギバチ(右上)
ギバチは個体数があまり多くない種ですが、今回は4匹とれました。
アカザはいつもほど多くはいませんでした。一匹しぐれ氏が捕っただけです。
 
本流では他にジュズカケハゼ関東固有種やタカハヤなどを捕り、わきの別の流れのほうへ移動しました。
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移動中に目にしたもの、それは無数のアメンボ。
しぐれ氏は喜ぶかもしれませんが、これだけいると気持ち悪い上に採集の邪魔・・・
ここに限らず、全体的にアメンボの数が多い印象でした。波紋が魚がいるように見えてしまうので厄介なんですよねぇ。
 
移動先では、魚類だけでなく色々な生物が見られました。
水たまりになっている場所では
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大量のハイイロゲンゴロウ
とにかく沢山いました。あのしぐれ氏も驚きの量です。
このほか、ちょっと下流に行ったところではモンキマメゲンゴロウとキベリマメゲンゴロウが同時に取れて、しぐれ氏は満足気。
いままでこの地点ではゲンゴロウの仲間なんてこんなにいませんでした。どうして今年はこんなに多いのでしょうか・・・
 
他には、過去、ここの名物だったオヤニラミが一匹とれました。
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 オヤニラミが捕れた場所では1,2cm程度のムギツクの幼魚も無数に捕れました。
 
そんな感じで今日の採集は終わりました。
今日確認した魚類は何種類だったかというと、 なんと18種類!! ナマズの死体を入れると19です。
これはかなり多いほうだと思います。下の成果を見ればその多さが分かると思います。
この辺りで見られる魚類の大部分が昨日一日で見られたため、種類が増えたのでしょう。
 
採集後は、計測・記録。捕れた量が多かっただけに、結構時間がかかってしまいました。
 
そして公園に寄り道して解散しました。
 
 
【成果】
・オイカワ・・・稚魚を何匹も
カワムツ・・・稚魚を何匹も
・アブラハヤ・・・52
・タカハヤ・・・18
モツゴ・・・1
・ムギツク・・・13
カマツカ種群・・・1
・ギンブナ・・・1
・ヒガシシマドジョウ・・・12
・ギバチ・・・4
・アカザ・・・1
・ジュズカケハゼ関東固有種・・・14
カワヨシノボリ・・・30
オヤニラミ・・・1
・カジカ大卵型・・・24
・スナヤツメ北方or南方種・・・1
(視認)コイ
(死骸)ナマズ
 
ほか
・ハイイロゲンゴロウ
・モンキマメゲンゴロウ・・・3
・キベリマメゲンゴロウ・・・7
オナガミズスマシ・・・1
・ツチガエル
スジエビ、ヌマエビ
など