桐朋生物部のブログ

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兵庫遠征 ②

こちらの続きです↓
http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/15987243.html

3日目です。この日、午前中は曇り。この日はバナナトラップを作成する日。
バナナトラップに必要なのは発酵。そして発酵に必要なのは温度です。

しかし、先ほど述べましたように日が出ていないのです。
40度近くまで温度を上げられるのかどうか不安でしたが、お湯を入れたペットボトルで周りを囲み、暖めればよいではないかということで温度の問題は解決。
ということで焼酎やらドライイーストやらを混ぜ、あとは待つだけ。

このトラップで何を狙うのかと言うと樹液に集まる昆虫です。バナナトラップが樹液の代わりというわけです。
ちなみに樹液に集まると言っても、全ての樹液に集まるわけではありません。
樹液をだしている木の種類によって集まるか否かが決まることもありますが、樹液の日あたりつまり発酵しているか否かで決まります。

だからバナナトラップに発酵は必要不可欠なのです。

さて、発酵を待つ間にトラップを設置する木を選びに雑木林へと向かいました。

この雑木林には林道があり、それに沿ってクヌギがずらりと並ぶように生えています。
そんななか樹液がダラダラと流れ、樹皮もガバッとめくれているクヌギが・・・。

めくれた樹皮の隙間には40mmほどのヒラタクワガタの♂がいました。
さらに根元の割れ目からは60mm弱の大型の♂が。
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57.9mmのヒラタクワガタの♂。

ヒラタクワガタは北上しながら分布域を広げ二音列島に定着したものだと考えられています。
そのめ西日本の方が個体数が多く、大型化しやすいといわれています。


さらにコクワ♂1を追加し、午前採集は終了。
午後は二手に分かれて採集をしました。

私とチャリンライダーはトラップを雑木林に仕掛けに、残りは部員の親戚の車に乗せてもらいとある昆虫の採集ポイントへ。

車組みが帰宅後夕食をとり夜間採集。
昼間に大型のヒラタクワガタ♂が採れただけに夜はなにが採れるか楽しみにしていたのですが・・・。

林までの街灯の無い道中でのこと。
チャリンライダーがライトで藪を照らすと黒い影が・・・・。

イノシシの子供でした。

母親がいるだろうということでけが人が出ないうちに引き返し3日目は終了~。
家の明かりを見てホッとしました。

電灯でも人間は人心地つけるのだと実感した日でした。