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隠居しぐれの透明標本奮闘記1

どうも、コムです。
コムですが、
今回書くのは、以前50000人突破を境に引退を表明したしぐれ氏の行っていることについて、です。

引退を表明してしまったため、今更後には引けず記事は書けないとの事ですが、私が代筆するというのも思えば変な話だと思います…


しょうがないですので、代筆開始
今回しぐれ氏が始めたのは、透明標本というものです。

透明標本とは…小型の魚類や両生類の骨格を観察するための標本の一種で、筋肉を透明化し骨格を染色することで、生きたままの状態で骨格の様子を観察することができます。

透明標本の作り方について細かいことは
などに書いてありますので、もし興味があれば読んで行って下さいね

しぐれ氏が透明標本を作成する第一弾として使ったのは、マウスです。
よく爬虫類などの餌をして用いられている冷凍マウスを使用しました。しぐれ氏にとって初の透明標本作成なので、新しい種に取り組む前にマウスで試してみるということらしいです。

本日行った工程は、トリプシンによる透明化の導入。
順に説明していきます

・純粋100mlに対して、1グラムの四ホウ酸ナトリウム水溶液を溶かす
イメージ 1
(四ホウ酸ナトリウム計量中)

・四ホウ酸ナトリウム水溶液を2つのビーカーに分ける
イメージ 2
       (2つに分けているところ)←要らない画像

・片方にトリプシンを入れる
トリプシンは消化酵素の一つで、透明標本において最も重要な「透明化」の作業を担います。
トリプシンによってタンパク質(筋肉)をとかし、ホルマリンで架橋してある部分だけが残ることで透明化する、という原理らしいです。
さっき四ホウ酸ナトリウムを溶かしたのは、溶液を弱アルカリ性に傾けることでトリプシンの働きを増加させるため、だったかと。


・温める
恒温槽を使い、温度を約40度で一定に保ち、トリプシンがタンパク質を溶かすのを待ちます
イメージ 3
(恒温槽)

今日はここまで
次回はこの恒温槽で透明化作業に移っていきます