桐朋生物部のブログ

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事前学習 ~俺たちの胚発生~

こんばんは。マンファリです。
今月の18日に生物クラブ連盟主催の室内実験講座が行われたのですが、その前のことを今回の記事で紹介します。

勉強は予習・復習が大事だとよく言いますよね。
予習は授業での理解度を上げるため、復習は学んだことを定着させるため、らしいです。

ということで、我ら生物部も予習をしようということになりました。

イメージ 1

 時は4日前、2012年11月17日。
生物実験室Bにて。生物部員の大半が集まった。
教壇にマリオの姿はなく代わりに我らが心配するしぐれとトゥースが立っている。

なぜか?

翌日18日の室内実験実習では胚発生についての実験を行われる。
しかし、胚発生について多くの部員ははチンプンカンプンもしくはなんとなく知っているという程度。

そこで、高二の二人が後輩たちに教えてやろうと一肌も二肌も脱いでいたわけです。
イメージ 2
しぐれ氏
 
さて、肝心な講義内容ですがまずは「胚」とは何かについて。

胚というのは受精卵の孵化直前、幼体の直前までの形態のこと。

だそうです。オタマジャクシになる直前のオタマジャクシ
といったところです。

では、胚はどのように卵から幼体の形に変化するのでしょうか?

それは、卵でいう黄身の卵黄を用いて行われます。
ちなみに、受精卵は動物極と植物極の二つに分けられます。
そして、核が動物極に、卵黄は植物極に偏ります。
さらに卵黄に濃度が生じ不均一に卵割します。

受精卵は最初二つに分かれます。(二細胞期)
その次は四つに(四細胞期)
その次は八つに(八細胞期)
その次は十六に(一六細胞期)

と倍々に分かれてゆきます。
そして、三二細胞期を過ぎたあたりから受精卵の形状が桑の実に見えることから「桑実胚」と呼ばれます。

その後も倍々に増えて行き、ある程度の状態まで進むと「胞胚」と呼ばれます。
そして、受精卵の中に「胞胚腔」と呼ばれる液体で満たされた空間が生じます。
また、外胚葉、中胚葉、内胚葉の三つの部位に分かれます。

その後初期原腸胚という段階に移ります。
このころになると表面に「原口」と呼ばれる溝が生じます。
ここが将来の肛門です。
原口が生じるとそこから中へ組織がめり込んでゆきます。これを「陥入」と呼びます。

そして、中期原腸胚葉、後記原腸胚葉を経て胚葉の位置が決定します。

すると、上部に隆起が起こります。
この隆起は神経褶と呼ばれ、この中に神経管と脊索が生じます。神経管は将来の脳や脊髄、柔らかな棒状のカルシウム分です。

この時期を初期神経胚と呼びます。

そして、後期神経胚に入ると後々骨になる体節、腎臓になる腎節、内臓筋や腹筋になる側板、消化器官のもとである腸管などが生じます。

ここまで来るあと少しです。
受精卵の形状のいびつさは増し、豆○ばのような形になります。
この時期を尾芽胚と呼びます。
この時期になると脳や脊髄、消化管などが形成されています。

そしてついに幼体の形となるのです。

長くダラダラとした記事となりましたがこれで終わりとさせていただきます。