桐朋生物部のブログ

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モクズガニ

Funajiroです。今日は久しぶりに生物部の生き物紹介をします。

今日紹介するのはモクズガニです。
「モズク」じゃなくて「モクズ」ですよ。

10月に行った「Y川魚類採集~D君と愉快な生物部員たち~」でとれた個体です。

イメージ 1
採集当時の写真

現在、モクズガニは部室で飼育されています。

こちらが飼育しているところの写真。
イメージ 2
モクズガニは淡水に生息するカニです。川や用水路などでみられます。多摩川での採集でもしばしば捕れています。
淡水に生息すると書きましたが、一生淡水で生活するわけではなく、幼生は海で生まれ育ちます。その後は成長しながら川をのぼっていき、淡水域で成体になるまで過ごします。
そして成体はまた海に戻り、交尾して一生を終えます。 モクズガニはこのような生活様式をとっているんです。

多摩川では河口から50km上流で確認したことがあるほか、この写真の個体は多摩川と繋がっている水路でとれたものなので、海から上ってくるとはいえ、とにかく幅広いところに棲んでいます。

上海蟹の近縁種ということで、食用にもされているそうです。

イメージ 3
はさみの毛が特徴的。

雑食性ですが、肉食の傾向が強いようです。部室では市販の肉食魚用の人工飼料を食べています。

あと、これはモクズガニに限った事ではなくサワガニやザリガニでもそうですが、飼育していると脱走しやすいです。想像以上に水槽内を登ることができますし、力も強いです。
海から何十キロものぼってくる彼らですから、水槽からの脱走なんて簡単なものなのでしょう・・・
飼育される方はご注意下さい。


おしまい