桐朋生物部のブログ

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銀杏狩り

こんばんは。マンファリです。
ついに12月に突入しましたね。もう2012年が終わってしまうのですね。

さて、そんなことはさておき今日は文化祭の景品用にイチョウ狩りに採りに校外へ出かけました。
前回の記事(http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/16465509.html)でFunajiroさんが言っていたのはイチョウのことです。

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イチョウと桜と青空と」

今年は残暑が厳しかったので紅葉が遅れました。

そもそもなぜ紅葉するかというと、これは越冬にむけた準備です。
冬は乾燥しているうえ雨が少ないので、蒸散により水分が放出され体内が乾燥してしまいます。
そこで、それを防ぐために葉が枯れてゆくのです。

枯れるといっても色で分けると、三グループになります。
そこで順に仕組みを紹介していこうと思います。
<葉が黄色くなる場合>
葉は光合成をするために葉緑体を持っており、その中に葉緑素と呼ばれる緑色の色素をもっています。
春~夏は葉緑素の分解・再生を行っているのですが、秋になり日照時間が短くなると分解のみになり、枝と葉の間で水分や養分が行き来しないよう葉の付け根に離層という壁ができます。
そのため、葉緑素は減る一方となりこれまで見えなかった黄色い色素(カロテノイド)が見えるようになります。よって葉は黄色く見えます。(ちなみに黄葉といいます。)
イチョウ、イタヤカエデ、ポプラなどがこれに当たります。

<葉が茶色くなる場合>
仕組みは黄葉と同じです。
ただ、現れる色素がカロテノイドでなく茶色い色素(タンニン)です。
このタンニンにより葉は茶色く見えます。(ちなみに褐葉といいます。)
クヌギ、コナラ、ブナ、ケヤキなどがこれに当たります。

<紅葉の場合>
こちらがなぜ紅色に色づくのかというと、葉緑素が分解され、葉と枝のやり取りが遮断されるところまでは同じなのですが、葉に残った糖分が問題になります。
葉は野ざらしです。そのため紫外線の影響を直に受けます。そのため糖分が紫外線に分解され赤い色素(アントシアニン)が生成されます。よって葉が赤く見えます。(これが本当の紅葉です。)
イロハモミジ、ハウチワカエデ、サクラなどがこれに当たります。


話が大きくそれました。本題に戻します。

ということで皆で寄って集ってイチョウを採ります。
イメージ 2
イチョウに挑むチャリンライダー。

それなりの量を集めたところで学校へ戻ります。
そこで、ついでにモミジも採っていこうということになりましてモミジ狩り解禁。
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降り注ぐ カエデの中に ただ独り 親しきと 心交える

カエデと念話をするコム姐さん。彼女の特技。

その後部室に戻り先日と同様に選別後、本に挟み込んでゆきます。
ラミネートはいつになるのでしょうか。