桐朋生物部のブログ

桐朋生物部の活動をまとめたブログです。Twitterもよろしく♪

桐朋生物部

多摩川生態調査 12/23

Funajiroです。
今日は多摩川の定点観察調査に行ってきました。桐朋でやっている生態調査は多摩川の4地点で定期的に行っているのですが、今回行った場所でこの冬の調査は完了ということになります。

メンバーはしぐれ、Funajiro、エリーゼ、cider、アカハナ、セピア、ネオン、中一Tの8人です。

9時、駅集合。バスで現地へ向かいました。
曇っていて風もあったので寒かったですが、構わず採集開始。
見ると魚影はけっこうあるので成果には期待できそうです。
イメージ 1
捕れるのは主にオイカワ、カワムツ。ウグイやアブラハヤも混じって捕れました。
カワヨシノボリカマツカの幼魚も多かった印象。冬らしい成果です。

イカワやカワムツに混じって、今日はいつもみかけない魚が。
イメージ 3
ヌマムツです。
一見するとカワムツのように見えるかもしれませんが、カワムツよりも若干スマートな体形で、鱗が細かく、胸鰭や腹鰭の赤色が濃いなどの特徴があります。
以前から多摩川でのヌマムツの捕獲情報はありましたが、うちの部の生態調査では初めて確認しました。
カワムツ、ヌマムツ共に多摩川には元々分布していなかった種類で、西日本の魚類です。

流れのあるところではカジカ大卵型、アカザ、カワヨシノボリなどが。これはいつも通りにたくさん捕れました。
イメージ 2
カジカ大卵型とアカザ

お昼には採集を終え、昼食をとって計測をし、いつもよりはちょっと早めに解散しました。
この調査地点は毎回種類や数に偏りがあるのですが、今回はそこそこの種類捕ることができました。

各調査地点での調査を終えて持った印象としては、今年は全体的に魚の数が多いかなということ。様々な種類で幼魚が沢山見られたのが全体的に数が多いという印象に繋がっているんだと思います。
具体的にはオイカワ、ウグイ、カワムツ、タカハヤなどのいわゆるハヤの幼魚が群れで見られたということ、そしてヒガシシマドジョウやカマツカ種群などの底生魚でも幼魚が多く見られたということです。
たしか去年の同時期に行った採集ではこんなに成果が芳しくなかったんですよね。

今後は記録したデータをまとめ、数値なども比較しながら考察していきます。
データをまとめるのがこれまた大変なんだよな・・・

【成果】
・オイカワ・・・約100
カワムツ・・・約60
・ヌマムツ・・・2
・ウグイ・・・16
・アブラハヤ・・・3
・ニゴイ・・・2
カマツカ種群・・・17
・コイ・・・目視
・ヒガシシマドジョウ・・・8
・アカザ・・・4
・メダカ・・・19
カワヨシノボリ・・・28
・カジカ大卵型・・・14