桐朋生物部のブログ

桐朋生物部の活動をまとめたブログです。Twitterもよろしく♪

桐朋生物部

手入れ

最近気温が下がってきたかと思えば急上昇したりなど落ち着かないですね。
そんな中でも生物部は活動してますんでご報告を。
桐朋生物部は創立から50年以上が経っているのでありまして、その歴史の古さを物語るものは新校舎に引っ越したといえど垣間見ることができます。
その一つが昆虫標本です。
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標本箱用の棚には合計70ものドイツ箱が収められています。
それらの標本、見事に展翅、展足されているのですが老朽化しておりまして、カビが生えてきたり一部破損したりなどとこのままではせっかくの生物部の歴史そのものが崩れていくようでありまして・・・。
というよりも日ごろからきちんと管理しようという話です。
自分も含め標本の管理ができていないのが現状ですので。
ということで今日から毎日少しずつ修復、補強です。
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ミドリシジミの標本。1983年に採集されたものです。
当時、生物部は昆虫班と植物班が主だったようでなんと月に二回山梨でチョウの調査を行っていたとか。
ほかにも眺めているだけで当時のパワフルな活動を垣間見た気分になれます。
もっと私たちも精力的に活動しなければと痛感しました。

さて本題に戻ります。
基本的に翅や脚などの付け根に、破損予防として木工用ボンドをぬっていくのですがその前にカビをぬぐいます。
そこで役立つのがアルコール。
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爪楊枝にちぎったトイレットペーパーを巻き付け、それにアルコールをしみこませます。
そしてそれをカビに塗り付けていきます。
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そして乾燥させ後ボンドでの補強作業にうつります。それは後日になるのですが。
今日は三箱ほどアルコールでカビをぬぐいました。明日か明後日、これらをボンドで補強していきます。


おまけ
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カラスアゲハ
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ミヤマカラスアゲハ
1970年に採集された個体です。
もう40年以上経っていますが色が褪せていません。
CDの裏面と同じ構造色ですから何年たっても色が変わらないんですね。
もちろん鱗粉が剝げなければの話ですが。