井の頭自然文化園にて
どうも、コムです。
本日報告しますのは、12月1日に井の頭自然文化園に行った時のこと。
この日は、第二回「水辺の生き物を守る」講演会を聞きにいくため、ここへ足を運びました。
目的は講演会ですが、せっかく井の頭自然文化園に来たので生体展示も見たりと、盛りだくさんな一日。
9:30集合で、メンバーは高二:Funajiro、デンドロビウム 高一:アンター、マンファリ、コム の計5名。
(井の頭自然文化園 入口)
さて、これで個人的には4つの都立動物園・水族館はすべて制覇。
その4つの中で、ここ井の頭自然文化園は「入門動物園」としての役割をもつようで、確かに不思議なことに園内に遊具が多くあったり、後で詳しく紹介しますが「いきもの広場」という体験型の採集場所があったり。
一方生体展示の数は少な目、という感じです。
まずは、動物を
妙に眠そうな…
こちらも。寒い朝だし、休日出勤だものね。
産卵してますね。放置でいいのか。
青い鳥
写真を撮る部員。
アジアゾウのはな子。飼育下で国内最高の66歳。
これくらいの大きさ(デンドロビウム比)
とまぁ、園内の生物を一通り見終わったのは12時すぎ。
駅前で昼食をとったのち、後半戦突入です。
13:10 再び文化園に来た部員。
天気よく、紅葉もきれいです。
そういえば、この日は講演会に参加するということで、入場料が無料でした。
第二回「水辺の生き物を守る」
第一回は、11月中に葛西臨海公園ですでに開かれていますが、今回は今回で別個に考えても問題ないそうです。
講演内容は3つ。
・「都内における両生類の域内保全活動について」
・「保全へとつなぐ――いきもの広場の成り立ちと活動」
●井の頭文化園の行っている活動について
また、「いきもの広場」という場所が園内にあり、これはそこに生息している生物を展示ではなく、実際に探してもらうという場所。
これを通じて、特に子供たちが自然と触れ合う体験をして、環境を大切にする精神を育てるという試みです。
桐朋生物部の普段やっているような採集を、動物園で提供しているというのには少し驚きをもって聞いていました。
確かに、自然に実際に触れることから環境への関心は深まるものだということは私自身感じていたことであり、面白い企画です。ただ整備とかはおそらく大変なのでしょう。
●都内における両生類の域内保全活動について
域内保全というのは、動植物の生息域内、ということです。つまり生息環境の整備など。
対して、動物園等で繁殖方法を確立したりというのは、域外にあたります。
横沢入は生物部でも昔からたびたび観察に行っている場所で、親しみがあります。
2006年に登録されてからは、保全活動が活発化しており、横沢入市民協議会や田んぼの会でもって
様々な活動がされているようです。
今回の講演は、具体的な活動の内容――つまり具体的な保全の方法――についてのお話でした。
おそらくこの講演を聞きにきている人のいくらかは、自らが保全活動をしていくことを考えている人なのでしょう。
ちなみに私たちはどのような保全活動があるのかを、知りにきたのです。
環境整備に加えて、高頻度のモニタリング(横沢入では月一回以上)をすることで、適応的な管理を行えるという話。
講演の最後には質疑応答の時間があり、私も以前から部員内で話していて、気になっていた質問をしました。
つまりは、なぜ保護活動をする必要があるのか、について。
根本的な話すぎて、いつも、どうにも答えがでなかったのです。まぁ結局は、保護したいか、そうでないか、という話な気もしますが……
ただ、人を納得させる理由はいります。
ヒトは高度化した社会で、自然が心のよりどころになる。効率化を求める中で、ヒトのためにこそ自然は必要なのだと。
というようなお答えを頂きました。
今回の公園は貴重な話を聞けるいい機会だったと思います。これを材料のひとつとして、話を展開させることができたら、いいんですが。さてさて。
4時ごろ講演会を終えたものの、まだ話は終わりではありません。もう少しだけ。
さきほどでてきた「いきもの広場」ですが、これに案内していただきました。
広場内には、隠れ家となる丸太や石、木の箱などが多くあり、池もあり、と多様な環境があります。
桐朋生物部の本業なので、なんだかんだ言いながらも、結局楽しみながら生物を探しました。
板の下からは、アズマヒキガエルを発見。
20分ほど広場で散策して、本日の行程は終了です。