桐朋生物部のブログ

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桐朋生物部

井の頭池 かいぼり

寒さが若干和らいできましたがいまだに風は真冬の厳しさを帯び風邪を呼び込みます。
そんな中でも皆しぶとく活動してますよ。ということでマンファリです。

様々なテレビ番組でも紹介されている井の頭池でのかいぼり。ご存知の方も多いかと思います。そのかいぼりに桐朋生物部も参加させていただきました。
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メンバーは高一マンファリ、マサ、コム、あべっしー、アンター中三Loachman、cider、チャリンライダー中二ペッパー、アカハナ、イール中一ジョニィ、Gill Cover、幼生さんの計13名。
そもそもこのかいぼりのメンバーは様々な団体によって構成されています。
ひとつは12月からの一般公募で集まった「お魚レスキュー隊」、半年ほど前からレクチャーを受けた精鋭「かいぼり隊」、複数の団体からなる、井の頭公園外来生物対処法を検討中の「井の頭外来生物問題協議会」そしてその関係団体。

8:30 全体ミーティング お魚レスキュー隊以外のメンバーで話し合いです。私たちが参加したのは二日目の26日からでしたが多くの方が初日の25日から参加なさっているそうです。参加団体の紹介や作業の流れなどの伝達がありました。実際作業はいくつかの班に分かれて行うので全体ミーティング後は班別ミーティングとなりました。

そもそもかいぼりはというと農業用のため池や用水路から水の供給を絶ち、排水した後魚を採ったりゴミを拾ったりといった大勢で行うイベントです。
また底が空気にさらされるので窒素やリンといったものが水中ではなく空気中に放出されるので一時的な水質改善も望めます。
しかし頻繁に行うと水質が安定しないので井の頭恩賜公園では開園100周年にあたる2017年を目標に2013年から2年に一度のペースで行うとのこと。

井の頭池神田川の水源でかつては一日に10000トンもの水が湧き出、およそ6日で池の水が入れ替わるという驚異の噴水量を誇っていたのですが地下水の汲み上げにより湧水は枯渇。今ではポンプを使って一日に4000トン汲み上げているそうです。
ということで換水に16日ほどかかってしまうようになり水草が枯れ、植物プランクトンが大量に繁殖。池の透明度はすっかり落ちミヤコタナゴやムサシトミヨが絶滅、そして移入されたブルーギル、コイ、オオクチバス、が大繁殖というのが現状だそうです。

人の手で崩してしまった生態系を人の手で戻していこうという取り組みです。

池に入ってまず思うのは足にまとわりつく泥。歩けども歩けども我足楽にならざり。ぢっと泥を見るといったところです。そして普段の採集と違うのは流れもなければ障害物もない。つまり網の入れどころに困るわけで。次第に皆コツを掴んでゆき一匹また一匹と拾う用に採っていきました。
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(作業中)
しかしほとんどがブルーギル。初日は全体成果の3分の2がブルーギルだとか。
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(採集されたブルーギル
他にもアオウオやオオクチバス、ギギなどが採れました。在来種はというとモツゴ、チチブ、トウヨシノボリ・・・。ぐらいですかね。私が確認したのは。

そんなこんなで午前の部は終了。昼食後、午後の部へ。違うイケへと向かいかいぼり開始。こちらでもブルーギルが基本でしたが、追い込みやらなんやらをやっていると大きめのゲンゴロウブナオオクチバスが。
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(ゲンロゴウブナと部員)
ふだん行っているガサガサは一人でもできるものです。しかし、かいぼりというのはそうはいきません。大人数で行う共同作業なのです。だからこそ他者との連帯が必要かつ重要になるのだと思いました。

終始なれないことばかりで周りの方々には御迷惑をお掛け致しました。
この場を借りてお詫び申し上げます。