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水生昆虫調査 2・23

暑さ、寒さも彼岸まで。まだまだ寒い日が続きそうですねぇ。どこからか口説いと怒られそうですが、そんな寒さでへこたれるような生物部で......有りたいものですね。
寒いからといっていい加減にしているようでは調査が成り立たないのと、採集を楽しめないのと損でしかないので。

まだまだ雪、残る多摩川流域に集まったのはマンファリ、マサ、cider,イール、ペッパー(敬称略)の5人。(魚類調査と同時平行です。)
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ガッツリ雪が残っています。
堆積している落ち葉や草の根を攻めるのですがカゲロウが多いですね。
コカゲロウのような奴らが目立ちました。以前はチラカゲロウばかりだったのですが・・・。もちろんチラカゲロウも採れましたよ。
幾度となく訪れている場所なのですが毎度、見せる顔が異なります。
130匹以上オオマダラカゲロウが採れた時もあれば、全体で20匹も採れない時もあったりと本当に豹変します。

今回は、ズバリ、ヨコエビが多かった!
というのもおそらく今までも網に入っているのでしょうが、水生昆虫や魚に夢中になり逃がしていたんでしょうね、今までは。奴ら、網の裏面へ逃げるのが速いんですよ。だからこそこっちもムキになってパッキンに放り込んでしまうのですが・・・・。正直、勝負が楽しいんですよ。ヨコエビとの勝負が。奴らも必死ですから網に入ると「ニゲロー!」とでも言いだしそうな勢いで網目からするりと抜け出す。でも私としては逃げられては困るので必死こいてつまみあげる。
それの繰り返しですね。チンタラやっていては、ヨコエビに逃げられるし、一緒に採れた魚類は乾燥してしまうしでロクなことがありません。スピードが命です。
ほかにはオオヤマカワゲラやらカミムラヤラ採れました。しかし、トビケラ類やカワゲラ類の中には初めてみるものも・・・。
魚類採集だと同じ地点で採集を続けると、採れる種類に大きな変化がないので飽きてしまいがちですが、水生昆虫、特にカワゲラ、カゲロウ、トビケラは羽化時期の関係で季節により、採れる種類が大きく変わります。これがカワムシの強みですかね。

飽きない!

しかし、その種類の多さ故同定にひどく体力を奪われるのですが・・・。

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右中脚が再生中のオオマダラカゲロウとモンカゲロウ
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モンキマメゲンゴロウの幼虫
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そしてユミモンヒラタカゲロウ!頭部前縁中央にC字型の紋様が一対、線対称になるように存在します。
 
本日の成果
 
オオヤマカワゲラ 2
オナシカワゲラの仲間 5
タツメカワゲラ 13
ミムラカワゲラ 14
キカワゲラ 11
コグサヒメカワゲラ 2
 
モンカゲロウ 66
チラカゲロウ 7
ヒメフタオカゲロウの仲間 多数
トビイロカゲロウの仲間 多数
オオマダラカゲロウ 25
シリナガマダラカゲロウ 45
チェルノバマダラカゲロウ 6
クロマダラカゲロウ 4
ユミモンヒラタカゲロウ 2
クロタニガワカゲロウ 1
 
ヒゲナガカワトビケラ 2

ミヤマカワトンボ 9
ニホンカワトンボ 5
コオニヤンマ 1
ミルンヤンマ 1
オナガサナエ 1
モンキマメゲンゴロウ(幼虫) 2
ヨコエビ 多数
 
今回は時間の都合上カゲロウの個体数を全て数え切れませんでした。
1回網を入れるだけで何十匹と捕れる昆虫たち、いまだに慣れない作業です。