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琵琶湖採集旅行(春) 3月29日

こんにちは、またまたLoachmanです。
今回も今年の春の琵琶湖採集旅行について書いていこうと思います。
 
 
この日の朝は漁に漁師さんに混じって参加させていただきました。まあ、漁の見学といったところですかね。漁は6時半くらいからだったので、6時くらいに起きてすぐに漁へ出発。
船に乗っている間は、風が当たっていてとても心地よかったです。また、風景もきれいでした。
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朝の琵琶湖
大体7ぐらいで漁をする場所へ到着。今回体験させていただいたのは、琵琶湖特有の方法である、エリ漁というものです。エリ漁とは、一種の定置網で、気の杭などを使って魚を網の中へ誘導し、網に入ったところを一気にすくい上げて魚を捕獲します。
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少しわかりにくいですが、仕組みはこんな感じです。先ほど書いた、気の杭などで
魚を誘導する場所は、図にある「網」という字から突き出ている部分を指しています。また、網を引き揚げる際は、捕獲した魚を徐々に船のある方向へ誘導し、最終的には船にいる人が手持ちの網を使用して誘導された魚を掬っていきます。
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漁の様子
体験してて難しいと思ったのは、全員が呼吸を合わせてムラなく網を引き揚げることでしたね。場所によってムラが生じてしまうと、うまい具合に船のほうへ魚を誘導できないので、チームプレーが非常に重要なのだということを感じました。
 
さて、漁をしていくと、しだいに魚が上がってきました。何がかかっているのでしょうか?
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上がってくる網(白っぽく写っているのは魚)
この日上がってきたのは主にイサザでした。最近は毎日のように大量のイサザが捕れているらしいのですが、この日もものすごい量のイサザが網に入ってました。
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大量に漁獲されたイサザ
産卵期だったからか、婚姻色の出ている個体が非常に多かったですね。
イサザのほかにも、シラウオゲンゴロウブナの類も結構捕れていました。また、船にあったいけすの中をのぞいてみると、フナに混じって大きな二ゴイとかもいて、なかなか見ていて楽しかったです。
 
1箇所で漁をしたあとは、港へ船で戻りました。そういえば戻る途中、イサザは数が多すぎるので、半分ぐらいは湖に漁師さんが逃がしてましたね。
 
いったん宿へ戻って朝食をとった後は、船のいけすに入っていた売りに出されない魚たちをもらいに、私とチャリンライダーは再び港へ。午後までには確保しなければならないので、お昼前くらいに行きました。他の人も途中までは一緒に作業をしたりしましたが、途中で川へ採集しに行ったため、二つのグループに分かれて行動しました。
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いけすの様子
いけすの中はフナ類がほとんどでしたが、ナマズや非常に大きなブラックバスなどもいました。ちなみに、ブラックバスでチャリンライダーは何かしていました。
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ブラックバスを持ってポーズを決めるチャリンライダー
ブラックバスのほかにも、ビワマスやウナギなども入っており、ウナギとビワマスは、夕飯においしくいただきました。あと、きれいなオレンジ色がはいったウグイもいましたね。
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持ち帰る魚を確保した後は、採集組を宿で待ってました。30分ほどすると採集組が帰って来たので、成果を聞いてみると、小さいアブラボテやスナヤツメの成魚を捕ったようです。
 
全員そろった後は宿で昼食をとり、午後はみんなで様々なことをして過ごしました。
 
午後6時半くらいに夕食をとった後、いつもの通り夜間採集へ行こうとしましたが、風雨に見舞われたため、この日はできませんでした。しかし、この日は宿に泊まれる最後の日だったので、湖に仕掛けた魚とりかごだけはずぶぬれになりながらも回収しました。
後の時間はのんびりと過ごしてこの日は終わりましたね。はい。
 
次回へ続く。。。
 
<成果>川で採集組
・ドジョウ種群・・・3
・スナヤツメ北方種or南方種・・・4(すべて成魚)
・ドンコ・・・2
・アブラハヤ・・・5
・サケ科の幼魚・・・6
・アブラボテ・・・7
・ヤリタナゴ・・・2
・ヨシノボリ類・・・4
・ウキゴリ・・・5
・カジカ類・・・1
・ウグイ・・・1