桐朋生物部のブログ

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この頃はやりの

9月も1週間がすぎ、1学期の終業式を懐かしく思っているマファリです。
夏休みが終わると何がはじまるかというと展翅、展足です。
これらは昆虫の乾燥標本を作る際に必要な作業で、死後硬直で畳まれてしまいがちな脚や翅を広げ、固定するためのものです。
今回は展翅について書いていこうと思います。
用意するものは標本にする昆虫、まち針、むしピン、展翅板、展翅テープですかね。
手順としては大雑把に、
①昆虫の体にむしピンを通、展翅板に刺す。
②展翅板に展翅テープを使って、翅を開いた状態で固定する。
③まち針を使って形を整えながら固定。
となります。


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展翅板は中央に溝があり、そこに昆虫の体を収めます。
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そして展翅テープで開きます。私は展翅テープというものをわざわざ買いたくはないので使い古した三角紙を切り、使っています。ちなみに展翅板も買うと高いので自作です。
イメージ 3
翅をずらしてゆきます。
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ここで使うまち針ですが普通のまち針ではありません。コルク片を刺したものです。
コルク片があることで展開した翅を面的に押さえつけることができます。

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左右対称になるように翅の角度を調整してゆき、きっちりとコルク付きまち針で固定します。
イメージ 6
そして展翅テープを使って腹部も固定したら乾くのをまつのみです。

イメージ 7
そしてこちらが実験室での作業の様子。図鑑を横に置くと、翅の角度などの参考になります。