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マゴチ

こんにちは、ジョニィです。海水魚図鑑第二弾は…
マゴチ
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スズキ目カサゴ亜目コチ科コチ属(※)

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著しく縦扁(じゅうへん)した体が特徴。普段は浅く砂に潜っている。幼魚時は河川汽水域に入り込むが、成長につれ海へと下る。写真は採集した翌日に撮影した写真で、住んでいた江戸川河口干潟の泥と同じ茶褐色をしているが、体色を変化させることができ、現在は南紀白浜のサンゴ砂(GCからもらった)と同じ、真っ白な体色である。
肉食性で、飼育下では生きたエビや魚をあげている。金魚などの中層魚もたべるが、底棲魚を好み、特にハゼ類をよく食べる。釣りにも活餌にハゼを使うらしい。
視力がよく、様子を見ようと歩み寄っただけですぐに潜ってしまう。腹が減っていれば口に入らない魚にも噛みつくことがあるが、普段は臆病で、エサにならないサイズの魚を入れると逃げようとする。この際、受け口になった下顎の先端を水槽にこすりつけ、けがをしてしまうことがある。この行動は水が蒸発して塩分濃度が上がった時にも見られるため、塩分濃度の管理には気をつけたい。
ちなみにこの個体は河口で採集したものであるが、先ほど触れた降海するという性質上、海水に慣らさなければいけない。どうしたかというと、水の蒸発に任せ、塩分濃度を徐々に上げていったのだ。現在は海水で飼育している。
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潜るとどこにいるかわからない。
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ここにいました。
ではまた。
※…カサゴ目は解体され、スズキ目カサゴ亜目とカジカ亜目に分けられました