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伊豆旅行 1日目

こんにちは、ジョニィです。
二日間の伊豆旅行に行ってまいりました。
一日目はまだジョニィとアカハナは合流しておりませんが、この記事には一日目の個人採集について書いていきます。

一日目
 ∇午前
午前は、車で下田市にある爪木崎という所へ行ってきました。干潮なので狙い目です。
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まずは海藻が大量に茂っている岩礁に行きました。さっそくその藻場で採集をはじめると、最初に網に入ってきたのはトビイトギンポイメージ 2
トビイトギンポ
トビイトギンポはこの後ほぼすべての採集で採れ、最終的には網に入ってもほとんどが捨てられる(逃がされる)ことになるのですがそんなことはさておき、次のお友達はカミナリベラ君。はじめて捕ったのでとてもうれしい。

しかしそれからはトビイトギンポのみという状況になり移動。
次の場所は砂浜を少し沖に歩いたアマモ場です。箱メガネという名の虫かごを使いながら覗いていくと、緑色のアマモに擬態したアミメハギが!そっと近寄り網に蹴り込みますがあっさりと逃げられるはめに。
その後、「箱メガネ」を駆使してアミメハギ君を探し回るも、アメフラ氏しか見つかりませんでした。イメージ 3
おなじみのアメフラシ
「箱メガネ戦法」をあきらめ、いつも川でやるようなガサガサに変更してみると、ウバウオが…っ!! 初です。うれしー
気が付くともうお昼どきに。もうちょい採集したいけど我慢我慢。

 ∇午後
午後の採集をしたのは満潮の時間帯でした。たけずに教えてもらったポイント、ベロバ海岸に向かう前に、汽水魚を狙いに河口へ。割と流れの速い川でしたが、緩やかになっているところを見つけ、水草の下を蹴ると…
イメージ 4
でかいです。さすが伊豆!それにしても海からこんなに近いのにスミウキゴリとは…
人間だれもが持っている塩分濃度測定器で試しにちょっとなめてみると、なるほど、確かに塩味が薄い。どうりでスミウキゴリみたいな淡水魚がいるわけだ。
満足したので本命・ベロバ海岸へ行きます。それにしてもベロバなんて変な名前ですね。調べてみると、ベラが多いのでベラ場、それが訛ってベロバとなったそうです。
そんなことを話しているうちに着きました。ここは四方を大きな岩で囲まれた、いわば巨大なタイドプールとでもいうべき場所で、外洋の荒い波も全く入ってこないようなポイントです。しかし、今はちょうど大潮・満潮という悪状況。1匹のムラソイ幼魚が目の前を悠々と泳ぎ去った以外は、トビイトギンポすら採れず、タイムアップとなりました。
イメージ 5
満潮時のベロバ海岸

 ∇夜間
夜間採集をしたのは、引き潮の時でした。ベロバ海岸はさっきより潮が引いて採集しやすかったものの、まだ完全な干潮ではなかったので水深はそこそこありました。ウェーダーに履き替え、ライトで水面を照らすと、なにやら青い魚影が。光に興味を示しているのか寄ってきますが、光に照らされると驚いて逃げていきます。すかさず網を振り下ろすと、入りました。ムギイワシというケントウゴロウイワシの仲間です。この仲間は、肛門の位置で見分けることができます。
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トウゴロウイワシ(神奈川県産) 肛門は腹鰭付近

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ムギイワシ(ベロバ海岸産) 肛門は臀鰭前
イワシとつきますがイワシとは全く別の仲間です。淡水だと外来種のペヘレイがこの仲間ですね。
さらに採集を続けていくと、飛糸氏といっしょにメジナ属の稚魚が採れました。
午後より楽しめたのですが、もう1つ行きたいポイントがあったので移動。
海沿いに1㎞とちょっと行ったところにも磯場があり、そこでも採集しました。
水深1m、直径1mほどの円柱型のタイドプールを見つけたので覗いてみると、20㎝くらいのムラソイが寝ていました。しかしなかなか捕れません。そこで別のタイドプールに行き、海藻の下をすくってみると手のひら弱サイズのメジナが入りました。
イメージ 8
緊張色の出たメジナ
完全にお休みのようで網の中でピクリとも動かず、危うく何も入らなかったと勘違いして捨てそうになりました。このサイズは昼間ならば泳ぎが早く採集は難しいです。
そうしているうちに、帰らねばならない時間が迫ってきました。いやー、今日は楽しかった。長々と失礼しました。

成果は2日目にまとめて書きます。