桐朋生物部のブログ

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透明標本 ②

ひさびさの更新です。今回は透明標本の作成過程の第二弾をお送りします。

前回は標本にする個体を消化酵素に入れるところまで書いたと思いますが、今回はその結果と骨の染色の様子を書きたいと思います。

3. 透明化終了
前回の記事のおわりのカワムツの様に、消化酵素に入れた個体は筋肉が徐々に色が抜けていき、骨が透けてきます。このとき筋肉は溶けて無くなっているわけではなく、透明になっているだけで形はちゃんと残っています。
残念ながらキレイに透明化された写真がないので

4. 染色
筋肉が透明化されたら今度は骨を赤色に染色します。個体を染色液1~2日浸すと骨まで赤むらさきに染めることができます。
イメージ 1
染色したカワムツ。完全に骨まで染色液が染みとおるまで1~2日かかります

5.脱色
染色液は骨意外の体全体も色が付いてしまうので、水酸化カリウム溶液に入れて余分な染色液を抜きます。
イメージ 2
脱色中。筋肉や皮膚についた染色液はこれで抜けますが、骨についたものだけは残ります。

6.保存
保存用のグリセリンに入れて完成です。

かなり大雑把に作り方を説明しましたが、まだ透明標本がどんな物でなんの役に立つのか想像できないと思うので、次回は完成品を少しだけお見せしたいと思います。
③に続く…