桐朋生物部のブログ

桐朋生物部の活動をまとめたブログです。Twitterもよろしく♪

桐朋生物部

桧原村蝶採集

どうも、「採集記」の「奥多摩日原サンショウウオ採集」でその存在が明らかになったSです。
今日は日原でも同行したK氏とともに、桧原村のとある林道へ春の蝶採集へ行ってきました。(私こそが生物部最後の昆虫班なのです。)
 
武蔵五日市からバスに揺られて9時半ごろ、現地に到着。
地図で探して決めたポイントなので初めて行く場所でしたが、川はいい感じの幅で、(秋川の支流)森林の樹種はスギ植林をのぞけばブナを中心とした広葉樹林で、中々良さげ。
イメージ 1
日当たりが良く、湧き水が道に流れ出ているところで蝶を待ちます。
そうしている間にも、奥多摩では多いといわれているサカハチチョウがわらわら。
今日一日で50匹くらい見たと思います。
しばらくすると、青くきらめく大きなアゲハが!
今日の目的の一つでもあったミヤマカラスアゲハです。すかさず網を振り下ろし
捕獲。
イメージ 2
5月出現する春型は貴重だと言われているので、本当にうれしい。
夏型よりも緑と青の色彩が強く、美しいです。(上の写真は自宅撮影。後ろ翅が欠けていますが、網の中で欠けたので部品はあり、修復可能)
幸先良いスタートです。
その後林道を歩き回り、テングチョウ、スギタニルリシジミ、コツバメなどを追加。いずれも4月~5月の象徴的な蝶です。
オナガアゲハなどを捕ってさらに林道の奥へ。
ナミヘビを捕り逃がしたり、K氏が蝶を追いかけて谷底に落ちそうになったりしながらも先に進みます。蝶採集は蝶を追いかけて走り回ったり、姿が見えても捕り逃がしたりして本当に疲れます。
イメージ 3
上のようにきれいな沢が続き、もう一つの目的であるムカシトンボには理想的な環境。期待が高まります。
 
ムカシトンボとミヤマカラスの追加を狙ってさらに奥へ。相当に奥へ来たところで、沢の上を飛んでいるトンボを捕獲。見てみるとどうやらムカシトンボのようです!
イメージ 4
前翅と後ろ翅の形が同じ、翅を閉じて止まるなどの特徴がありますが、やはりムカシトンボには独特の風格があります。
 
目的はある程度達成でき、あとは追加を狙って林道を散々あるきまわりますが、網に入る黒いアゲハはオナガアゲハばかり。やはりミヤマカラスは個体数が少ないのでしょうか?
仕方ないので、林道をでて、街道沿いでウスバシロチョウセセリチョウsp、トラフシジミなど中々良い蝶を追加して帰途につきました。(K氏は最後まで逃がしたナミヘビを悔やんでいました)
初めてのポイントにしては中々良い成果だったと思います。
地図によるポイント選定にも自信がついてきました。(まだまだ経験不足ですが・・。)
 
採集成果
ミヤマカラスアゲハ♂×1
ムカシトンボ×1
サナエトンボsp×1
トラフシジミ×2
サカハチチョウ無数
スギタニルリシジミ×1
コツバメ×1
テングチョウ×1
オナガアゲハ×4
ツマキチョウ×1
ハンミョウsp×1
ヒメスギカミキリ×1
ニホントカゲ×3(目視)
ナミヘビ(目視)
ヤマカガシ(目視)
 
PS:3月に千葉への単独行で卵塊を採集してきたトウキョウサンショウウオが成長中。もう冷凍アカムシを動かさなくても食べるようになりました。
イメージ 5