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第2回サンショウウオ採集記録

 はじめまして。数々の採集記でヘビ好きのKなどと書かれているグーナーです。最初の採集記「サンショウウオ採集記録」を書いたのも僕でした。カエル以外の両生・爬虫類は大好きです。
 
 今日は前回と同じポイントに、ハコネサンショウウオの成体を探しに単独採集に赴きました。天気予報では暖かそうだった奥多摩も朝6時では手袋がないと手が痛くなるほど寒かったです。
 バスに揺られ、計8kmほど歩いて午前9時に目的地に到着。確実にサンショウウオの幼生が採れる沢でまず採集を始めました。
 
最初に現れた生き物はハコネサンショウウオの幼生。今年生まれたと思われるものがわらわら出てきました。
 
その後も採集を続けていくと、今までで最も多くのサンショウウオの幼生が発見されました。
 
今日一番大きかったヒダサンショウウオの幼生
イメージ 1
ちょっと画質が悪いですが、ハコネサンショウウオの幼生と比べるとその大きさがわかると思います。
 
結局、サンショウウオの幼生は19匹見つかりました。
 
 このあとは上から石が降ったり、近くでガサガサっという音がするたびに「熊か?」とびくつきながらナガレタゴガエルを探します。後述しますが、4月8日にもここに採集に来て、産卵シーズンだったので3匹採集できたのです。しかし、産卵シーズンは終わったらしく忽然と姿を消しており、まったく発見することができませんでした。
そのかわりに、ヤマメ3匹とヒキガエル類の卵塊2つ、そしてイワナ1匹でした。
 
 ハコネサンショウウオの成体を探すついでに、ヘビ好きとして、ヘビを山際沿いの石や倒木の裏を探しましたが、もちろん出てきません。そんなに甘くはないわけです。
 
 結局、ハコネサンショウウオの産卵は、奥多摩では4月がピークなのだろうと思いながら失意の中帰路に着きました。
 
採集結果
ハコネサンショウウオ越冬幼生×2・今年生まれ×9
ヒダサンショウウオ越冬幼生×8
ヤマメ×3
ヒキガエル類の卵塊×2
蛾類×3
 
とにかくハエが多すぎでした。3秒立ち止まると大群に包囲される感じです。
 
<追伸>上のほうでちょっと言いましたが、4月8日の採集結果も書いちゃいたいと思います。
 
採集結果
ヒダサンショウウオ越冬幼生×3
ハコネサンショウウオ越冬幼生×1
ナガレタゴガエル×3
ヤマメ×2
 
イメージ 2
ナガレタゴガエル。水中生活なので皮膚がだぶつき、後足の水かきは極度に発達しています。右側の個体はかなり赤みが強いです。
 
イメージ 3
ニホンカモシカの子供と思われます。奥多摩は保護域なのでわりと目撃例が多いようですが、この採集ではじめて見ました。5mまで接近することができ、哺乳類はあまり好きではない僕も感動しました。