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ツメガエルの解剖 ②

momoです。今日は前回に引き続き解剖本番について書いていききます。

前回 「ツメガエルの解剖 ①」 http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/9432950.html

☆以下はグロテスクな画像もあるので苦手な人は注意してください☆

準備が完了したらいよいよ解剖を始めます。
生きたままのカエルは暴れるので、まず上あごから上を解剖バサミで切り落とします。
本来、殺す際はエーテルなどの薬品で麻酔をするようですが今回は使用しませんでした。

次にまち針をつかって腹側を上にして体をトレイに固定します。
トレイには予め作っておいた生理食塩水を敷いておきます。
頭を切り落とすと脳からの信号はなくなりますが、体は外部の刺激に反応して動きます。
このため頭を切り落としても動きまわって固定するのが難しかったです。
イメージ 1


腹部の皮膚をピンセットと解剖バサミをつかって切っていきます。
イメージ 2
この段階ではまだ皮膚しか切られていないので、次に現れた筋肉を切ります。
筋肉を通して青っぽく見えるのが腹静脈です。これを傷つけると大量に出血するので切らないように注意します。

イメージ 3
筋肉を開いた状態。
黄色く細長い物が下腹部から溢れ出しました。いかにも「腸」のイメージに近いですが、これは脂肪の固まりです。
ピンセットで引き出すと大量の脂肪を腹に貯めていることが分かりました。

あごの下には硬い胸骨があり、これを切り取るのがとても大変でした。

この後、心臓、肺、腸など内臓の様子を観察し、各自気になったところをスケッチしました。
このことはまた後日別の記事にしたいと思います。

ひととおり内臓の観察が終わった後は、後ろ足の筋肉を露出させて神経に電気を流し、脚が動くかを見る実験も行いました。
イメージ 4
脚の筋肉をほぐすと中から白い筋状の神経が出てくる。

全員解剖が終わり、死体は消毒して処分しました。
9匹の尊い命を使った解剖で、全員がしっかり学習ができたようで本当によかったです。