桐朋生物部のブログ

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ガロアムシの標本

momoです。
先日奥多摩で採集したガロアムシは次の日には死んでしまっていたので標本にしました。

ガロアムシは一見シロアリのような見た目ですが、生きた化石とも呼ばれ原始的な特徴をもった昆虫です。
羽はなく、脚は地上を移動するのに適した形をしています。

日本ではガロアムシの仲間が6種いますが、奥多摩のような人の手の入らない環境にしか居ないようですね。
湿気を好むため洞窟にも多く棲息します。

採集するときは石などをひっくり返すと下に隠れているそうです。
成虫は2cmくらいに成長しますが、今回採集したのは5mmくらいの小さめの個体でした。
成虫の写真をみるともう少し茶色っぽいのでこれは幼虫ではないかと思います。

イメージ 1
体に針を刺して後悔。こういう小さい昆虫の場合は紙片に体を貼りつけて、紙に針を刺すべきでした。

イメージ 2
横から見た様子。 腹部のうしろに一対の尾角があります。

イメージ 3
正面。頭部をみると肉食のためあごが発達しているのが分かります。(ちょっとこの写真は見づらいですね。後日投稿し直そうかな)複眼は退化していてほとんど見えないようです。