桐朋生物部のブログ

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骨格標本Part3  ~キジバト~


マンファリです。
現在、様々な骨格標本を作っているのですが本日からキジバト骨格標本を作りはじめました。




骨格標本の作製なので解剖シーンなどグロテスクな画像がございますので苦手な方はご遠慮ください。

(その他の骨格標本
メジロ 
http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/13618814.html
http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/13760983.html

ジムグリ
http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/13900912.html
http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/14186970.html

とある先生が死体を部室まで運んできてくださったので、コム、バラムンディ、マンファリの三人で
骨格標本にすることに。

イメージ 1
まずは測定から。
イメージ 2
測定のために羽を広げられるキジバト
死因は頸骨(首の骨)の骨折と思われます。
その後羽を取って行き、解剖してゆきます。
メジロと異なり体が大きいため、三人で同時に作業を進めることができました。
また、骨も丈夫なため、腱と一緒に切断するという事故もおきませんでした。
イメージ 3
とられた体羽。(胴体に生えている羽。体温の維持と空気抵抗を軽減する。)
イメージ 4
胸の皮を裂いたところ。
中心の白い線は竜骨突起。胸を覆っているのは胸筋で体中の筋肉の70%を締めます。
イメージ 5

次に翼を取り外してゆきます。ちなみに上腕骨の周りの筋肉をはがしているところ。
イメージ 6

体幹部。この後足をはずす予定でしたがここで終了です。
体が大きいということはそれだけ筋肉がしっかりと付いているということです。
そのため骨をはずしてゆくのに時間がかかりました。


作業中ふと思ったことがあります。
それは腿の筋肉が少ないということ。

鳥というとニワトリを連想してしまいます。
しかし、ニワトリは地面を走るために腿の筋肉が発達しておりわれわれはそれに見慣れています。
そのため腿が小さな鳥にはどこか違和感を覚えます。しかし鳥は本来空を飛ぶ生き物です。
そのため足は木に止まる程度のもの。腿の筋肉は発達する必要はありません。
それよりも羽を動かすために胸筋が発達しているわけです。


それではまた。