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アカハライモリ アルビノ化 その2

グーナーじゃ。前回は結果がでるのは早くても半月後なんて言ったですけど実は予想外の結果が割りとすぐに出たのじゃ。


 
9月3日に何もせずにチオ尿素溶液に入れた個体(以下Cと呼ぶ)で驚くべき結果が出たのである。率直に言うと体の末端部分がアルビノ化しているのである。これが発現したのは9月11日である。朕は実は10日ごろからなんかおかしいのうとは思っとたんじゃが、11日に確信したのじゃ。チオ尿素の溶液に入れる前と比較した写真である。実体顕微鏡で観察した。
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左がCのafter、右がCのbeforeの尾と前足である。
明らかに白っぽくなった面積が増えているのがわかると思う。特に尾は顕著である。前は確かに黒かった部分が白くなっているのである。これは絶対間違いない。こいつの尾は切断したことがないのだから。また、前足に関しても同様である。そのため血流が非常によく見えた。顧問なんか実験に使おうかと冗談で言ったほどである。指先の透明な部分は爪である。ちなみに前足は指が4本なのじゃ。
 
<今回の結果・考察と疑問>
○結果・考察
Cは体の末端部分の一部がアルビノ化した。と思う。まだ、納得のいく説明は思いつかないのだが、可能性のひとつとして新陳代謝説(顧問考案)が浮上した。
 「新陳代謝説」
最も細胞の生まれ変わりが激しい(そうなのか?)体の末端で最初にチオ尿素の影響が出た。なので今後もだんだんと末端からアルビノ化していく。
 
しかし、それならば他の個体でも同様の結果が出るはずである。朕の眼が間違いなければ、他のどの個体もアルビノ化していないのじゃ。なので、この仮説はおそらく駄目であろう。他の可能性も考えていきたい。
 
○疑問点
他のどの個体もアルビノ化してないことが最も謎である。結果的に、尾を切断、再生させている個体は尾もアルビノ化していないことがわかった。失敗というか、結果はわかってよかった。
実はアルビノ化した個体はオスなのだ。していない個体はすべてメスなのである。これが最大の要因として考えられる。というか、これ以外思いつかないのじゃ。同じ濃度だし。何一つ条件は変わっていないはず。
 
また、チオ尿素の毒素というものはいつごろから眼に見える形で効いてくるのか。
 
<まとめ>
はっきりしたことはいまだわかっていないので今後も観察を続ける。今回のこれは中間報告とでも思ってほしい。
 
 
~追記~
9月11日にチオ尿素濃度10倍の溶液に何もしていないメス個体を入れた。こいつは
どんな結果を出すだろうか?
 
文字多くて、すまんすまん。