桐朋生物部のブログ

桐朋生物部の活動をまとめたブログです。Twitterもよろしく♪

桐朋生物部

蜘蛛班 こも巻き実験の記録 前編

引っ越ししたものの新しい記事が投稿されない状態が続いていた。理由は言わずもがな怠惰である。
皆、採集ばっかりで記録とかちゃんとやってるのかしら…。

それはさておき、本当にしばらくぶりの新投稿。蜘蛛班が行ったこも巻き実験の成果発表です!

そもそも『こも巻き』とは何か。
それは、害虫「マツカレムシ(別称:マツケムシ、マツクイムシ)」によるマツ科植物の食害を防ぐための先人の知恵である。
冬入りの前にマツの木に藁で作った『こも』を巻き付け、越冬のためにその中へ入ってきたマツカレムシの幼虫を春先に外したこもごと焼却してしまおう、という企みとなっている。

もっとも、我々の目的はマツの木の保護ではない。だって、まあ、蜘蛛班だし。
ことの発端は6月の桐朋祭の時にまで遡る。準備の途中、生麺がこのような興味深い文章を発見した。

【キンイロエビグモ】
前略。わら巻きの中を好み、各地のわら巻き調査で最優先種となっている。
※わら巻きはこも巻きと同じ意味。

この記載にヤゴやんまは大反応。かくして他の班員2名は付き合わされることとなった。

f:id:Th_biology_c:20200224173338j:plain
2019/11/2
まさかの手作り。3人はこの時、こもはこもで別に売っていることを知らなかった。

f:id:Th_biology_c:20200224173843j:plain
完成品

f:id:Th_biology_c:20200224173703j:plain
2019/11/9
取り付ける部員。両爬班員1名が協力してくれた。

f:id:Th_biology_c:20200224174115j:plain
2019/11/9
設置完了。秋も本格的になり、しっかりとした上着が欲しくなってくる時期だったと記憶している。これから2月半ばに取り外されるまで、こも巻きは雨風にさらされる日々を送ることとなった。

今回は長いので一旦ここまで。「後編」をお待ち下さい。

引っ越しのお知らせ

2019年12月15日に“Yahoo!ブログ”のサービスが終了するため、桐朋生物部のブログは“はてなブログ”に移行することに決まりました。
今まで当ブログを訪れてくださった皆さま方、ありがとうございました。
そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。

蜘蛛採集―国立高校にお邪魔しました

3月20日
我々、桐朋生物部蜘蛛班はお隣の国立(くにたち)高校にお邪魔してきました。
と、いうのも、少し前の生物部交流会に参加した時に、主将ヤゴやんまが国高生と知り合い意気投合。国立高校にはジグモが多数生息しており、ワスレナグモも飼ってるよというわけで、頼み込んで見学させていただいたのです。
メンバーはこの記事の著者ヤゴやんまと生麺。
イメージ 1
ワスレナグモ♀
到着すると、まずはワスレナグモを見せてくれました。
どうも学校の敷地内で見つけたのだとか。素直に凄い。たまげた。うらやましい。

続いて、敷地内のジグモの巣を探しに行くことに。
イメージ 2
恐らく、桐朋生物部の歴史上最も地味な合同採集(笑)

そしてすぐにジグモの巣を発見。地面からの引き抜き方から、巣からクモを取り出す方法まで詳しくレクチャーしてもらいました。
イメージ 3
ジグモの巣を発見

イメージ 4
取り出したジグモの巣

このような感じでとても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。この場をお借りして国立高校生物部の皆さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。

自然講座「くにたちの自然と生きものの関わり」に行ってきました!

10月7日に国立郷土資料館主催の自然講座に高一チューリン、ヤゴやんま、ニュート中一H、Fの5人で参加しました。当日郷土資料館の講堂に着くとまず、今回の講座の講師をして下さる西田一也さん(東京農工大学非常勤講師)の自己紹介から始まり、矢川と国立の湧水であるママ下湧水の歴史についてや、湧水に住む生き物の解説などの講習を30分ほど行いました。その後実際にママ下湧水へ移動して20分ほど採集を行いました。生物部でよく採集へ行っている所だったのでよく知る魚が採れました。採れた生き物はホトケドジョウ、マドジョウ、アブラハヤ、カワムツアメリカザリガニ、ヤゴ(種名不明)、トビケラ(種名不明)などでした。そして西田さんから採れた生物についての説明について説明があり、講堂に戻りアンケートに記入して解散となりました。いつも採集している場所だったので知っている生き物がとても多かったのですが、改めてママ下の生き物への理解が深まったように思います。講師の西田さん、郷土資料館の職員の方今回はありがとうございました!
チューリン著
イメージ 1イメージ 2イメージ 3イメージ 4

沖縄採集旅行 魚類編

初投稿のなまずんです。ここでは今年の採集旅行について書こうと思います。
(実はこの採集旅行直前の採集で色々と問題が発生し、皆モチベーションが皆無だったのは内緒で)

イメージ 10

イメージ 11


早速成果へ

最終日だけで5匹以上採れました
そこはまさにミノカサゴだらけの漁港でしたね

イメージ 1

ハナミノカサゴ

イメージ 2

キリンミノ
部活で3個体目です。
特に宮古島には多い印象がありますが、やはりここではハナミノカサゴの方が多かったですね。こちらはネッシーが採集。

イメージ 9

ホンソメワケベラ
前までは熱帯魚だと思ってましたが、普通に関東にも定着しているそうです。

イメージ 3

ハシナガウバウオ
最初はホンソメかと思って無視ってましたが、違ったようですね。ハシナガウバウオという魚らしく、部活としては初採取でした❗

ガンガゼの周りに何か棒のようなものが……

イメージ 4

ヘコアユですね
このサイズは中々珍しいとのこと。
いつか飼育に挑戦してみたい種です。

イメージ 5

イスズミ
沖縄の漁港に行ったら必ず採れる魚だと思います。何と言うか、こっちでいうメジナみたいなものです。

イメージ 6

シマキンチャクフグ
宮古島では先輩が潜ってようやく1匹採集しましたが、とある漁港では20匹以上もいました。これは運が良かったですね✨

イメージ 7

ミミックオクトパス
特に珍しいとも思わずに、逃がしてしまいましたが、後々調べてみると激レア種だったらしいです😖

イメージ 8

ワモンフグ
(部室で撮影しました。)漁港でノアが採集。普段もそうですが、何だか彼はフグとの相性がいいですね。今までも色んなフグを採っていると思います。

沖縄採集旅行山組編 1日目 前半(~宿まで

何か連載しようとか意気込んで見事に失踪したダメな先輩こと高校二年生オウグです。

ツイッターをフォローして下さってる皆様(してない方は今すぐフォローをお願いします! → https://mobile.twitter.com/tohodtk_biology )は実況ツイートをご覧になったことと思いますが、3月30日から4月3日まで沖縄県にて採集旅行を行なっていました。

今回はツイッターには上げていなかった別働隊、両爬山組の様子を書きつけて行きます!


3月30日
午前4時、三つくらいアラームをつけて連続27日睡眠という大記録(※実話、一日が消えた)を持つ寝坊助な自分を無理やり叩き起こしてまだ暗い街に飛び出します。
「東京寒い。沖縄あったかいといいな。」などとのたまいながら羽田空港に向かいます。

成田空港国際ターミナル駅で降りるぴちっとしたスーツのサラリーマンに憧れつつ、午前7時頃に無事国内線ターミナルに集合。自分含めて(当時)高一2人、中三1人と中二4人。うん全員いるよねこんなところからトラブルを起こしてたら先が思いやられ過ぎて胃がやられちゃう。

イメージ 1

イメージ 2


展望デッキを歩く部員と飛行機。

実は自分飛行機久しぶりなのでちょっと緊張してたり。わあ羽薄いなあこれで飛べるのかい本当に?なんて考えてる内に前からそう簡単に空は飛ばせねぇぞと言わんばかりの"圧"を感じながら空へ。

イメージ 3


墜落はしなかったし自分は生きてる。大丈夫。しかし沖縄に来た実感はちょっと足りてない。海見てないしヤシの木なら東京にも生えてるもん。

それにホテルはここから更に高速バスで2時間半くらいかかるところ。まだまだ移動は続くよ。

バスは遅れに遅れ結局着いたのは15時半くらい。バスに乗ってる間はずっとPS●itaやってました。「アトリエシリーズはキャラの可愛さと歯ごたえのある難易度が組み合わさった素晴らしいゲームシリーズ。異論は認める」と友人に勧められたゲームのおかげで退屈しませんでした。あとでチロルチョコでも奢ったげよう。

ホテルに到着。学生旅行故お金にケチったけどホテル綺麗だ。素晴らしい。しかも近くに24時間営業のコンビニがあるじゃあないか。ここは本当に採集旅行先かね。いつもだったらコンビニの代わりが大きなダイソーだったり(広島)個人商店だったり(伊豆大島)店は車で20分先までなかったり(琵琶湖)するのにまじかよつかベランダからの景色すげー

イメージ 4


沖縄しゅごい。しかも暑過ぎもせず寒過ぎもせず、しかもカラッとしててむっちゃ過ごしやすい。まじ天国。これは語彙力もとける。

部屋で同じく山に入る遊び人と作戦会議。
ここら辺行こうねーだったらバスはこれだわな。と後は夜間採集まで部屋で待機。

イメージ 5



夕暮れ
後半に続く →

マイマイカブリのライブ標本

約2年ぶりの和同開珎です。久々の昆虫班による更新ですね、申し訳ない。茨城の方で採ってきたマイマイカブリの標本のお話です。以前にも紹介した気がしますが(https://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/19855232.html)今回は「ライブ標本」というものを作っていきます。脚や翅なんかの位置を調節し、あたかも生きているかのような状態を再現するものですね。マイマイカブリの場合、翅は退化しているので脚だけでOK。左右対称にしない分こちらのが楽かもしれない。ということでこの子を展足していきます
イメージ 1

まずはお湯の中にジャポン。
イメージ 2

通常はボンドパックという工程を挟みますがあくまで「ライブ」なので飛ばします(サボりではない)。ボンドパックに関してはこちらを参照https://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/19855232.html
イメージ 3

若干頭を持ち上げたいので針をクロスさせて胴体を乗っけます。案の定「ライブ」なので本体に針は刺しません。これが割とやりづらい、、、
イメージ 4

イメージ 5

完成!

針山、とまではいかないもののなかなかの量の待ち針を使いましたね。目が痛い。来年度(今年っちゃ今年)の桐朋祭にて昆虫班はこのライブ標本による展示を増やす予定です。前回意外と好評だったこと、標本箱を並べてひたすら説明するというスタイルがマンネリ化してきたことなどなどが理由ですね。ということで今回はこれで終了です。お疲れ様でした~。