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蜘蛛班 こも巻き実験の記録 前編

引っ越ししたものの新しい記事が投稿されない状態が続いていた。理由は言わずもがな怠惰である。
皆、採集ばっかりで記録とかちゃんとやってるのかしら…。

それはさておき、本当にしばらくぶりの新投稿。蜘蛛班が行ったこも巻き実験の成果発表です!

そもそも『こも巻き』とは何か。
それは、害虫「マツカレムシ(別称:マツケムシ、マツクイムシ)」によるマツ科植物の食害を防ぐための先人の知恵である。
冬入りの前にマツの木に藁で作った『こも』を巻き付け、越冬のためにその中へ入ってきたマツカレムシの幼虫を春先に外したこもごと焼却してしまおう、という企みとなっている。

もっとも、我々の目的はマツの木の保護ではない。だって、まあ、蜘蛛班だし。
ことの発端は6月の桐朋祭の時にまで遡る。準備の途中、生麺がこのような興味深い文章を発見した。

【キンイロエビグモ】
前略。わら巻きの中を好み、各地のわら巻き調査で最優先種となっている。
※わら巻きはこも巻きと同じ意味。

この記載にヤゴやんまは大反応。かくして他の班員2名は付き合わされることとなった。

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2019/11/2
まさかの手作り。3人はこの時、こもはこもで別に売っていることを知らなかった。

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完成品

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2019/11/9
取り付ける部員。両爬班員1名が協力してくれた。

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2019/11/9
設置完了。秋も本格的になり、しっかりとした上着が欲しくなってくる時期だったと記憶している。これから2月半ばに取り外されるまで、こも巻きは雨風にさらされる日々を送ることとなった。

今回は長いので一旦ここまで。「後編」をお待ち下さい。