桐朋生物部のブログ

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ツメガエルの解剖 ①

momoです。今日は予告通りアフリカツメガエルの解剖をしました。
長いので上下に別けて書きます。

前回書き忘れましたが、
アフリカツメガエルというのは98パーセントがカエルツボカビ症に感染しているという恐るべきカエルです。
知っている方も多いと思いますがカエルツボカビ症はカエルなどの両生類に寄生するカビの一種で、
感染すると食欲がなくなったり、動きが鈍くなり、やがて死んでしまいます。
現在このツボカビのために野生のカエルの多くが絶滅の危機にさらされていると言われます。

ツメガエルなどの一部の種は感染しても発症せず、元気に生きていますがこれが部室の他のカエルや両生類に感染すると大変なので、ツメガエルの排水の処理には気を使いました。

届いたツメガエルは11匹だったので、その内♂♀と思われる2個体を残して9匹を解剖に使うことにしました。
雌雄の判別は結局はっきり分かりませんでしたが、前回書いた白い点があるかで見分けました。

さて、いよいよ解剖の準備にとりかかります。
桐朋は授業で解剖は行わないので、高学年でもこういった経験は初めてです。
実際に解剖にとりかかる前に珍しくマリオが出てきて講義をしてくれました。

使用する道具
解剖バサミ ピンセット メス まち針 解剖トレイ 生理食塩水 

準備
まず生理食塩水を用意します。生物の体は少量の塩分をふくんでいるので、それと同じ濃度の食塩水に入れることによって組織を守ることができます。カエルの場合は約0.6%のものを使います。

イメージ 1
電子天秤。使う器具も本格的である。
イメージ 2
かくはん機。水中に入った小さな部品が下の機械の磁力によって回転し、中をかき混ぜます。
高速で回すと渦ができて面白い。

そして解剖本番は第二部に続く…