桐朋生物部のブログ

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桐朋生物部

アジの解剖実習

Laohです。
昨日のことですが、昨日はアジの解剖実習を行いました。
昨年のアフリカツメガエルの解剖と同様に、桐朋のみで行ったものです。
 
桐朋祭以前から、中1の初めてのちゃんとした活動ということで、解剖を計画していて、今回は魚でやるということになりました。
魚の解剖といえばフナが一般的で、今回もフナを使用しようとしていたのですが、入手することができず、今回は魚屋で簡単に入手できるアジでやることになりました。
今回用意したのはアジ25匹(これくらいのアジを釣りたいですね)と、アジで万が一微妙な結果になったときの保険用としてのタイの稚魚2匹です。
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↑アジ
なんかもったいないような気もしますが、生物部の学習のためです。
 
まず最初に、顧問であるマリオから、解剖方法と、注意事項などを一通り説明。
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ちなみに、この日集まったのは、総勢27名(そのうち一名はすぐに抜ける)。
これだけの部員が集まるとは、生物部もにぎやかになったものです。
用意した魚の数も生徒数と同じだったので、ちょうどよかったです。
 
実験室に移動し、まずは外部形態の観察から。
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その後、腹を開いていきます。
※「アジの開き」ではありません
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贅沢にもビニール手袋をつけて開いていくマルコヴィッチ。
 
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中1に説明する高2のH。微笑ましい光景です。
 
さあそして、Laohもやってみましたが、脂が多い!!
脂がのってて食用とかには最適だと思うんですが、解剖には少しやりづらい感じがしました。
確認できたのは、脂肪、肝臓、腎臓、心臓、胃くらいですかね。
内臓はかなり柔らかかったので、かなり慎重にやらないと、すぐにぐちゃぐちゃになってしまいます。
ここらへんから、内臓の画像等が含まれるので、苦手な方はご遠慮ください。
 
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ピンセットでつまんでいるのが心臓。タイでも心臓は確認できましたが、アジより体は大きいにもかかわらず、心臓の大きさはアジと同じくらいでした。三角形の形をしているので、結構分かりやすいです。
 
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分かりにくいですが、これもピンセットでつまんでいるやつが肝臓です。
 
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この白っぽくて、細長いものが並んでいる組織が、脂肪体です。内臓全体を包むようにありました。腸かと思いがちですが、違います。アフリカツメガエルの時も同じような感じでした。
 
あとは、解剖ついでにマリオが用意してくれた顕微鏡で、各自思い思いのものを観察したりしました。
目の水晶体を取り出したりなんかもしましたね。
寄生虫も1匹のみ見つかり、顕微鏡で見ると面白かったです。
飼育しているメダカの尾の血流を観察したりもしました。
 
とにかく、脂がのっていてすごかったですね。やっぱりフナとかのほうが、内臓がしっかりしているし、浮き袋とかが見れるので、解剖向きだと思います。それでもそれなりの観察はできたのでよかったです。
前回アフリカツメガエルを解剖したときにいた人たちは2回目ということで、自分のやりたいことができていたようでよかったです。
というか前回は、カエルが生きていたので腹を開いたりする段階でかなり手こずり、内臓を観察している間にもカエルが暴れたりしたので、それに比べたら楽だったのかもしれません。
それでも、普段何気なく食べているアジを改めてよく観察して、皆何かしらの収穫はあったことでしょう。