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多摩川生態調査 3・20

こんばんは。マンファリです。
ご覧になる方によってはこんにちはやHelloかもしれませんがこんばんはで失礼致します。

記事の題名を見て「また魚類調査かぁ~?」と思った方、書庫をご覧になってください。
「昆虫採集記」になっているのにお気づきでしたか?

今回は生物部初の試み、水生昆虫の調査に乗り出しました。
水生昆虫の調査はほぼ直接、水質調査にもつながります。
そうすることで魚類との相関が得られるかなという期待的な予測をたて、本調査を開始しました。

魚類と一緒に採れる水生昆虫をキープしてもらい、魚類の集計時に同時進行で種類判別を行いました。
魚類採集はボサ、石下など様々な場所でガサガサするので、様々な水生昆虫が集まりました。
イメージ 1
ヒメミズカマキリです。ここのポイントでは割と安定して採れます。
イメージ 2
オオヤマカワゲラです。複眼の間と胸部に複雑な紋様があるのが特徴です。
これが見つかると水質はかなり良好と言えるでしょう。
イメージ 3
こちらはカワゲラミムラカワゲラです。触覚の間にM(見る方向によればW)字型の紋様が見られます。
イメージ 4
シリナガマダラカゲロウ(左)とハグロトンボ(右)です。
シリナガマダラカゲロウは胸部に一対の突起をもちます。画像ではわかり難くすいません。
ハグロトンボはミヤマカワトンボとヤゴの形態が似ていますが、本種の触覚の方が短いです。
イメージ 5
チェルノバマダラカゲロウです。
イメージ 6
ヘビトンボ(左)とタイリククロスジヘビトンボ(右)です。
ヘビトンボの成虫は方タイリククロスジヘビトンボのそれよりも遅く発生します。
多摩地域では本種が7月~9月まで発生するのに対し、タイリククロスジヘビトンボは5月~7月です。
イメージ 7
オオマダラカゲロウです。
前脚の腿節に鋸状の突起があること、頭部に凹型の突起があるのが特徴です。
イメージ 8
フタメカワゲラです。
単眼が2個しかないのが名前の由来らしいです。

そのほか多数の種類を確認できました。多摩川の豊かさを感じられます。
初回としては上々かと思います。

成果


オオヤマカワゲラ        7
カワゲラミムラカワゲラ      14
フタメカワゲラ                    3
 
シロタニガワヒラタカゲロウ    2

シリナガマダラカゲロウ         19
オオマダラカゲロウ              2
チェルノバマダラカゲロウ      1

ヒゲナガカワトビケラ                 33

ヘビトンボ                          1
タイリククロスジヘビトンボ      1

ミヤマサナエトンボ               2
キイロサナエトンボ               4
コオニヤンマ                      2
ハグロトンボ                      1

ヒメミズカマキリ         2
モンキマメゲンゴロウ     10前後(集計中、採集中に多数逃亡)