桐朋生物部のブログ

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桐朋生物部

剥製

こんばんは。マンファリです。
文化祭の足音が近づき部室では怒声やらモーター音やら鎚音やらが響き、らしさを醸し出しています。

さてさて、そんな部室での新たな試みについて今日はつらつらと書いていこうと思います。

桐朋生物部は川に生態調査に趣いていることは皆さんご存知かと思います。
すると時々ブラックバスブルーギルなどが希に網に入ります。
これらは特定外来生物に指定されていて、在来種に多大な影響を与えると恐れられています。
さらに分布拡大を防ぐため生体の輸送が法律で禁じられています。

そこで桐朋生物部は採集次第駆除しているのですが、ただ殺すだけではもったいないのでせっかく命をいただくわけだからと、解剖などに用いてきたこともありました。
さて、私には前々から作りたかったものがございます。
それは剥製です。

そこでブルーギルを用いて剥製を作ってみました。
剥製といっても様々なパターンがあるのですが今回は片面剥製というもの。
名前のとおり完成後、片面だけしかみえないタイプのものです。

手順
①死体の型を石膏でとる。
②死体を剥皮する。
③皮をホルマリンで固定する。
④①で作った型をもとに同芯を作る。
⑤同芯に皮をかぶせる
⑥着色して完成。

用意するもの
ブルーギル

ペンチ
カッターナイフ
メス
ピンセット

油粘土
石膏



先日4月19日は③の工程まで進みました。
イメージ 1
角材の上にラップを敷き、そこにギルを載せます。
頭部と尾鰭を粘土で支え、角材と水平になるようにします。
そして、ラップとギルの隙間を油粘土で埋めてゆきます。
イメージ 2
さらに粘土で壁を築きます。
イメージ 3
そして石膏を流し、型をとります。
イメージ 4
型が採れました。化石みたいですね。
イメージ 5
先述したとおり、今回作る片面剥製は片側しか見えません。
つまりもう片面は見えません。そこで、見えなくなる右半身から筋肉、内蔵、骨等を抜き取ってゆきます。
イメージ 6
頭骨、眼球等も全て取り除き、皮のみにしたところです。
顎の骨は取れませんでしたが支障はありません。

このあとホルマリンで固定してその日は終了しました。