2015年度ハグロトンボ調査 まとめ②
皆さんこんにちは、ペッパーです。
前回から少し日が空いてしまいましたが、ハグロトンボ調査まとめの②です。
今回は調査の中で見られたハグロトンボの行動などについて書いていきます。
交尾するオスとメス。上がオス、下がメスです。ハート型になっているのが特徴で、アキアカネなどと違って交尾した状態ではあまり飛ばないように思えます。
別の日では観察しているとこんなことも…
交尾中のオスを別のオスが攻撃してメスから引きはがそうとしています。
写真では伝わりづらいですが体当たりを複数回にわたりしていました。ハグロトンボ同士は何らかの方法で性別が分かるらしく、メスには全然当てずにオスだけに当てていましたね。
しかし、もともと交尾をしていたオスは妨害に屈せず、そのうち体当たりしていたオスは諦めてどこかへ去っていきました。
少なくとも僕がこれまで参加してきた調査の中では、このような行動は初めて見ましたね。
トンボの図鑑によると交尾の妨害はヤンマの仲間でも確認されているようです。
水草に産卵するメス。
ハグロトンボは写真のように水草の水面に近い部分に卵を産み付けます。
こういった場所は調査範囲内にいくつかの限られた場所があり、時期になると何匹かのメスが産卵しているのを見ることが出来ます。