桐朋生物部のブログ

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赤目採集旅行 -1日目&2日目-

どうも、しぐれです。
 
今年も夏休みが訪れ、生物部でも恒例の『採集旅行』が執り行われました。
例年生物部では、夏に合宿を二度行うのですが、今年は滋賀県の琵琶湖と三重県名張市赤目町へ行くことになりました。
とはいえ、今回の赤目採集旅行に関しては、顧問の同行がなかったので、合宿というよりも生徒主体の旅行という方が正確です。 (琵琶湖合宿へは、顧問は来ますが)
 
赤目採集旅行は7/31~8/4の期間で実施されました。
そこで、日を追ってその報告をします。
 
参加者は、しぐれ、トゥース、Funajiro、デンドロビウム、コム、マンファリ、ヤッパノ、南蛇、キュアコ☆マキ、Loachman、ゴンザブロウ、Catfish、チャリンライダーの総勢13名です。
31日の夜、東京駅に集まったメンツは早速夜行列車「ムーンライトながら」へ乗車します。イメージ 6
車内で夜を明かし、翌日早朝名古屋駅到着です。
そこから更に電車を乗り接ぎ、赤目に到着しました。
 
宿到着。
現地の宿舎で大きな荷物を置き、少し休憩を取ると早速採集を開始しました。
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採集地は宿舎近くを流れる滝川です。
ここには、たくさんのカワムツカワヨシノボリを捕ることができました。
逆に言えば、それ以外にほとんど何も捕れなかったということです。
エビすら捕獲できませんでした。(カニはいましたが…)
つまり、生態系の簡潔さを意味しますね。
魚種が多くない分、食う食われるの関係がわかりやすいということです。
多種多様な生態系が形成された多摩川とは対称的ですね。
 
 
採集後ひと休みし、いよいよ本日のメインイベントの赤目四十八滝渓谷登山へ。
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赤目四十八滝渓谷は、赤目町内を流れる滝川の上流にあたる場所です。
名前の通り、数多くの滝が見られ、かの有名なオオサンショウウオも生息しています。
しかしながら、天然のオオサンショウウオを見ることは、とても難しいそうです。
そこで、渓谷の入口にある「日本サンショウウオセンター」という施設で本物を見させていただきました。
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この施設は国内外の両生類の有尾類を多数飼育・展示しており、ちょっとした水族館気分で鑑賞することができました。
 
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また、オオサンショウウオの成り立ちや透明標本など、興味深い展示もたくさんありました。
 
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この図は館内に掲載されていたサンショウウオの進化に関するもの。これを見ると、両生類はみなデンドロビウムが祖先であることがわかります(笑)
 
渓谷に入ると、もうオオサンショウウオを探している余裕はありません。
ひたすら山道を登るだけです。
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でも、滝の数々はとても絶景でした。
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行者滝(を覗き込むデンドロビウム
 
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不動滝
 
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渓谷随一の景観と言われている荷担滝。
 
しかし、ちょくちょくスコールなどにも見舞われ、少し厄介でした。
あとヒグラシの蝉時雨が異常に喧しい。
ですが、一応最終目的地の滝まで登ることができ、みなさん満足げでした。
もちろん、登山の途中でいろいろな生物も見つけられました。
 
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センチコガネ
 
赤目四十八滝は滝だけでなく、伊賀忍者修行の里としても有名なところで、 この付近は忍者とオオサンショウウオに関するお土産が沢山ありました。
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忍者になったデンドロビウム
 
 
また、夜にも少し夜間採集っぽいことをしました。
宿舎近くのコンビニ(とはいっても数キロは離れています)に行ったついでに、そこで少し昆虫などを採集しました。
個人的には、ヒゲコガネなんかが一番印象に残ってますね。初めて直に見たので。
また、田んぼに囲まれた地域ということもあって、光のあるところにはかなりの数のニホンアマガエルが集まっていました。
 
現地初日は登山もして疲れており、夜行列車でもよく寝つけなかった人も多かったので、あとは宿舎でゆっくりと休息を取りました。
翌日からは本格的に採集開始です。