桐朋生物部のブログ

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桐朋生物部

材割り

どうも。マンファリです。
今日は多摩川へ材割に出かけてきました。材割りとは朽木などを崩して中の昆虫を採集する方法の一つです。
メンバーは高1Funajiro、中3マンファリ、コム、アンター(敬称略)です。
イメージ 1
鬱蒼と茂る多摩の河川敷です。この中から材を引きずり出し、削ってゆきます。

各々散らばり採集していたのですが良さげな材が見つからず、気がつくと固まっていました。
皆、それなりの成果を上げている模様ですが私はさっぱり。
その代わりほかの昆虫が色々と出てきました。
イメージ 2
アカシマサシガメ
地表を徘徊し、ヤスデのみ捕食するサシガメです。
イメージ 3
シロヒゲハサミムシ
ハサミムシの多くは地上を徘徊し、昆虫を捕食しますがシロヒゲハサミムシは木に登り果実の表皮をかじることもあります。


やっと採集できました。
イメージ 4
こちらは♂の成虫です。
クワガタは蛹室内で羽化してから越冬します。

その後も材を崩し続け30匹ほど採ったところで移動。
続いてはオサムシを狙います。
イメージ 5
チト改正中(1873)の部員。
これによりこれによりモノを呟くブツ納から、手を動かす筋納に代わり各地で一揆が勃発した。

そして、コムが何かを掘り当てる。
イメージ 6
アオオサムシです。
画像では緑色ですが実際は赤みが強く出ていました。
歩く宝石とも呼ばれるオサムシの仲間。
手塚治虫氏の名前の由来がこのオサムシというのは有名ですよね。
翅を失い歩くことに特化した昆虫の一種です。
そのため地域変異が激しく、アオオサムシも何種類かに分けられます。

オサムシの知識がない私はアカガネオサムシの名が咄嗟に浮かびましたが進化の系統が別ですよね。
姿、形がかなり違いますし、アカガネといいつつ黒みがかってますよね。
勉強不足を実感した一日でした。


<おまけ>

アオオサムシは以下のように分類されます。

アオオサムシ Carabus insulicola insulicola
多摩川以西と房総半島南部に生息する基亜種
カントウアオオサムシ Carabus insulicola kantoensis
東京、多摩川より東に生息。近年静岡県まで分布を拡大。
キタアオオサムシ Carabus insulicola kita
北関東~東北
アワシマアオオサムシ Carabus insulicola awashimensis
粟島
オクトネアオオサムシ Carabus insulicola okutonensis
群馬県北部
サドアオオサムシ Carabus insulicola sado
佐渡島
シナノアオオサムシ Carabus insulicola shinano
新潟県西部、長野県東部~北部、山梨県静岡県
キソアオオサムシ Carabus insulicola kiso
木曽谷
コマガネアオオサムシ Carabus insulicola komaganensis
天竜川右岸


翅がないので河川により大きく変化します。



成果
アカシマサシガメ      無数
シロヒゲハサミムシ     無数
ゲジ              無数
アオオサムシ(亜種不明)  1
コクワガタ          26

カミキリムシ類の幼虫   無数
キマワリの幼虫        無数


ではでは