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伊豆採集旅行 2日目

採集旅行の2日目です。引き続きマンファリがお送りします。

初日
http://blogs.yahoo.co.jp/th_biology_c/17496847.html

2日目はとある川にそって歩きながらガサれる場所を探します。
事前に目星をつけていたのですが実際に行ってみないとわかりませんので。
歩いてみるとボサはあってもガサれなさそうな場所ばかり。
どんどん上流へと向かいます。
するとよさげな場所が。ということでガサガサ開始。
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水の透明度が高く足元をチチブやヨシノボリ類などの底生魚が泳ぎまわっているのがよく見えます。
足で網で誘導し掬いあげるとシマヨシノボリ、ゴクラクハゼなど普段の採集では見られないものばかり。
さらに上流へと進むとボウズハゼなどが。他にもヒラテテナガエビなどいつもの採集では採れないものばかり。
すると下流からチャリンライダーが私の方へ。
パッキンには大きなカジカのような魚が。
いやカジカではありません。アユカケです。
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カジカの類では日本最大種。大きな頭部とエラブタにある鉤状の突起が特徴で、この突起にアユをひっかけ捕食するといった伝説からこの名前が付いたとか。実際のところ丸のみのようです。
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しっかりと鉤状ですね。
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ボウズハゼ
荷物と離れすぎないうちに戻り採集場所を変えようとしたのですが水深がそこそこある場所で60cmほどのスズキが泳いでいるのを発見。
そいつが採れるわけもないのに追いかけたのが発端となり水泳大会に。
といった立派なものではなく水遊びというのが実態ですね。
ある者は水を掛け合い、あるものは泳ぎ方を教え、あるものは教わり・・・・。
良い雰囲気が流れていましたよ。
さすがに疲れたので水からあがり夜間採集の場所探しを兼ね移動を開始。乾いた布の素晴らしさを実感しました。
色々と巡るも夜間採集に向いた場所は見つかりそうになかったので山へ。
湧水などを中心に両生類を観察しようという目論見です。
するとヤマアカガエルニホンカナヘビなどがお出迎え。
その後もどんどん奥へと進むとタゴガエルなどが。順調に種類を伸ばしたところで行き止まり。
引き返します。移動距離はなかなかのものとなりましたが成果としては上場だったのではないでしょうか。
宿舎にもどり夕食後夜間採集。
キチヌやゴンズイ成魚、ゴンズイ玉、ニホンウナギなどなど新しいものが見られました。
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キチヌ
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ゴンズイ玉(全て幼魚)
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ガンテンイシヨウジ
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成果
<魚類>
・アユカケ・・・1
・ゴクラクハゼ・・・11
・シマヨシノボリ・・・26
・ヌマチチブ・・・10
ボウズハゼ・・・4
・マハゼ・・・1
カワムツ・・・3
・スミウキゴリ・・・10
・ウキゴリ・・・1
甲殻類
モクズガニ・・・1
・クロベンケイガニ
<昆虫>
コヤマトンボ・・・1
ヒゲナガカワトビケラ・・・1
コクワガタ♀・・・1
 
夜間採集
<魚類>
ゴンズイ・・・4(ゴンズイ玉の匹数はカウントせず)
・マハゼ・・・13
・チチブ・・・4
メジナ・・・1
・タネハゼ・・・2
・シマイサキ・・・3
・コトヒキ・・・1
・キチヌ・・・1
クサフグ・・・1
・ヒナハゼ・・・4
・ガンテンイシヨウジ・・・1
・ウロハゼ・・・1

甲殻類
クロベンケイガニ
ヒライソガニ
ケフサイソガニ
モクズガニ
アカテノコギリガザミ